招待状の「行の消し方」は、和式の礼儀作法に則った非常に重要な要素です。
特に日本では、格式のある結婚式や法要などでは、二重線で消すべき言葉や文字があります。
これは、送り手の謙遜の気持ちや、相手への敬意を表す伝統的なマナーです。
目次
行の消し方とは?
招待状の中でよく見られる「○○行」「○○宛」「ご芳名」「ご住所」などの表現は、受取人側が書く文言ですが、これは自分で使うとへりくだる必要があるため、そのまま使うのは不適切です。
そこで、以下のように訂正(消去)します。
よくある文言とその訂正方法
| 相手からの表現 | 自分が訂正するべき形 | 備考 |
|---|---|---|
| 〇〇行 | 〇〇様 | 「様」で敬意を表す |
| ご芳名 | お名前 | 「芳」は相手を敬う言葉なので、自分に使うのはNG |
| ご芳書 | お書き添え | 同上。謙譲語に置き換える |
| ご住所 | ご住所(訂正不要) | 「ご住所」は訂正しない場合もある(地域により異なる) |
| ご出席/ご欠席 | 「ご」を二重線で消す | 「ご」を消すことで謙遜の意味になる |
実際の消し方
二重線で丁寧に消す
- 黒いボールペン(または万年筆)で、定規を使って細く二重線を引きます。
- 一重線はNG。また、斜線やグチャグチャ塗りつぶすのもマナー違反。
- 消した語の上や横に、正しい語を手書きで添えるのが丁寧です。
消す場所の例
たとえば返信はがきに「ご出席」「ご欠席」とある場合
- 「ご出席」を選ぶ場合 → 「ご」に二重線を引く →「出席」に〇をつける
- 「ご欠席」を選ぶ場合 → 同様に「ご」に二重線 →「欠席」に〇
返信用封筒の宛名に「〇〇行」と印刷されていた場合
- 「行」に二重線を引き、その上に「様」や「御中」などを書き添える
美しく仕上げるコツ
- 定規を使うと線がぶれず綺麗。
- 書き直しができない封筒やはがきなので、失敗しないよう事前に練習。
- ペンはにじみにくいものを選ぶ。
- 字が不安な場合は、シール式の訂正ラベルを使うのもおすすめ(最近は100均にもあります)。
NG例(マナー違反)
- 一重線や波線で消す
- 「行」を二重線で消したまま放置(「様」を書かない)
- 修正液や修正テープを使う(「間違った」のではなく「訂正する」ため)
- 色付きのペンや鉛筆で訂正
特殊なケース
- 会社宛の返信はがきなら「御中」に訂正。
- 上司や目上の人には「様」に加えて一言コメントを書くと丁寧。
- カジュアルなパーティーなどでは省略されることもあるが、正式な場では必須。
まとめ

| 項目 | 正しい訂正方法 |
|---|---|
| 「行」 | 二重線で消して「様」または「御中」と書く |
| 「ご芳名」 | 「ご芳」の部分を二重線で消し、「お名前」と書く |
| 「ご出席」 | 「ご」のみを二重線で消して〇をつける |
以上、招待状の行の消し方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

