招待状に句読点(、や。)を使わない理由は、日本の伝統的な礼儀作法や書式文化に深く根ざしています。
ただの文体の選択ではなく、相手に対する敬意や縁起を担ぐ意味合いが込められており、主に以下のような理由があります
句読点を「区切り」と見る文化的背景
「終わり」や「切れ目」を連想させる
句読点は文を読みやすくするために使われる記号ですが、「区切り」「終わり」を意味するとも受け取られます。
特にお祝い事の文書では、これが「縁が切れる」「物事が終わる」といった縁起の悪い意味に結びつくとされ、敬遠されるのです。
たとえば
- 結婚式 → 夫婦の縁が「切れる」ことを連想させる
- 成人式 → 成長や人生の門出に「区切り」をつけたくない
このように、人生の節目や祝事においては、文の流れを断ち切らないという意味合いで、あえて句読点を使わない慣習があります。
正式文書の伝統的な書式によるもの
日本では、古来から公的文書や式典の案内などにおいて漢文や文語体が使われてきました。
漢文には句読点が存在しない時代もあり、その名残が現在の礼状や招待状にも反映されています。
「文章を美しく見せる」ための技法
句読点がないことで、文面がすっきりと整い、見た目に上品で格式が高い印象を与えます。
招待状はフォーマルな場にふさわしい文体であることが求められるため、美的観点や礼儀作法の観点からも句読点は避けられるのです。
「読み手への配慮」としての句読点省略
句読点は「読み手が読むのを助けるための目印」ですが、招待状では相手の教養を信頼していることの表現として、あえて入れないことがあります。
現代でも守られる場面と変化する慣習
現在でも以下のような文書では、句読点を省くことが一般的です。
- 結婚式や披露宴の招待状
- 成人式・卒業式などの式典案内
- 表彰状や感謝状
- 宮中行事に関わる文書 など
ただし、現代ではこの習慣を知らない若年層や海外在住者も増えており、可読性を優先して句読点を使うケースも増えつつあります。
例えば、会社関係のパーティー招待状など、よりカジュアルな性格の案内では句読点が使われることも珍しくありません。
まとめ

| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 区切り・終わりを連想させる | 縁起が悪いため、祝い事には好ましくない |
| 書式の伝統・礼儀 | 公文書・式典の文体における習慣であり、格式と品格を保つため |
| 美しい見た目 | スッキリした文面で、フォーマルさや品格を表現できる |
もし実際に招待状を作成されるご予定がある場合は、文章全体のバランスや相手との関係性、場の格式を考慮して、句読点を使うかどうかを判断するとよいでしょう。
以上、招待状に句読点を使わない理由についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

