案内状を書くときに欠かせないのが「時候の挨拶」。
文面の冒頭で季節を感じさせる言葉を添えることで、温かみや礼儀正しさが伝わり、印象の良い案内状になります。
しかし、「春の挨拶はどんな言葉?」「ビジネスで使っても失礼にならない?」と迷う方も多いでしょう。
この記事では、案内状の時候の挨拶に使える表現を季節別・用途別にまとめ、すぐに使える例文も紹介します。
案内状の時候の挨拶の基本マナー
時候の挨拶とは、季節を感じさせる言葉を文書の冒頭に添える表現のことです。
案内状に使う場合は、形式と相手への気遣いを意識して選ぶのがポイントです。
基本構成
- 時候の挨拶(季節を表す言葉)
- 相手の安否を気づかう一文
例文
- 春暖の候、皆さまにおかれましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
- 盛夏の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。
- 秋冷の候、皆さまにおかれましてはご健勝にてお過ごしのことと拝察いたします。
- 厳寒の候、ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
ポイント:ビジネスでは「拝啓」で始め、「敬具」で結ぶとより丁寧です。
案内状の時候の挨拶【春の例文集(3〜5月)】
春は新しい門出や行事が多く、明るく希望を感じさせる表現が好まれます。
| 月 | 時候の挨拶 | 例文 |
|---|---|---|
| 3月 | 早春の候/春寒の候 | 早春の候、皆さまにおかれましてはお元気でお過ごしのこととお喜び申し上げます。 |
| 4月 | 陽春の候/春暖の候 | 陽春の候、平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 |
| 5月 | 新緑の候/薫風の候 | 新緑の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
活用シーン:入社式、創立記念、展示会などの案内状にぴったりです。
案内状の時候の挨拶【夏の例文集(6〜8月)】
暑さや健康を気づかう表現を使い、爽やかで礼儀正しい印象を与えましょう。
| 月 | 時候の挨拶 | 例文 |
|---|---|---|
| 6月 | 初夏の候/梅雨の候 | 初夏の候、皆さまのご健康をお祈り申し上げます。 |
| 7月 | 盛夏の候/炎暑の候 | 盛夏の候、貴社いよいよご隆盛のこととお慶び申し上げます。 |
| 8月 | 残暑の候/晩夏の候 | 残暑の候、皆さまにはますますご健勝のことと存じます。 |
ポイント:夏は「ご自愛ください」など健康を気づかう一言を添えると丁寧です。
案内状の時候の挨拶【秋の例文集(9〜11月)】
落ち着きと実りの季節。
ビジネスでもフォーマルでも使いやすい挨拶が多い時期です。
| 月 | 時候の挨拶 | 例文 |
|---|---|---|
| 9月 | 初秋の候/秋涼の候 | 初秋の候、皆さまのご健勝をお祈り申し上げます。 |
| 10月 | 秋晴の候/錦秋の候 | 錦秋の候、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。 |
| 11月 | 晩秋の候/霜秋の候 | 晩秋の候、貴社いよいよご清祥のこととお慶び申し上げます。 |
活用シーン:周年記念・感謝祭・イベント開催などに最適です。
案内状の時候の挨拶【冬の例文集(12〜2月)】
年末年始や寒中見舞いを兼ねた案内に使える、フォーマルな表現を選びましょう。
| 月 | 時候の挨拶 | 例文 |
|---|---|---|
| 12月 | 師走の候/初冬の候 | 師走の候、何かとご多忙の折とは存じますが、ご自愛のほどお祈り申し上げます。 |
| 1月 | 厳寒の候/新春の候 | 新春の候、旧年中のご厚情に感謝申し上げます。 |
| 2月 | 立春の候/余寒の候 | 余寒の候、皆さまにおかれましてはますますご健勝のことと拝察いたします。 |
ポイント:「新春の候」は年賀状、「余寒の候」は2月上旬まで使用可能です。
案内状の時候の挨拶【ビジネス・フォーマルに使える定番表現】
ビジネスや社外向けの案内状では、堅すぎず上品な印象を与える表現を選びます。
| 表現 | 用途 | 印象 |
|---|---|---|
| 平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 | 定例イベント・展示会 | 丁寧・信頼感 |
| 日頃よりご愛顧いただき、誠にありがとうございます。 | 顧客向け案内 | 感謝を伝える |
| 今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。 | 締めの言葉 | 継続的関係を強調 |
補足:公的機関・企業間では「ご清祥」「ご隆盛」「ご盛業」など格調ある表現が好まれます。
案内状の時候の挨拶を書くときの注意点
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 同じ挨拶を使い回さない | 季節感が薄れるため、送る時期に合わせて変更する |
| 相手や関係性を考慮 | ビジネス相手には丁寧語、個人向けにはやわらかい表現を選ぶ |
| 難しい漢字を避ける | 読みづらいと印象が悪くなるため「ご健勝」など一般的な表現を使用 |
| 英語混在は避ける | フォーマル文書では和文統一が基本 |
| 季節外れの表現に注意 | 例:「春分の候」を4月以降に使うのは不自然 |
まとめ:案内状の時候の挨拶は“季節×相手への配慮”が鍵

案内状の時候の挨拶を選ぶときのポイントは次の3つです。
- 季節感のある言葉を選ぶ(早春・盛夏・錦秋など)
- 相手への気づかいを添える(ご清祥・ご健勝・ご隆盛など)
- ビジネスでは「拝啓〜敬具」で統一し、誤用を避ける
案内状は、内容だけでなく“書き出し”で印象が決まります。
時候の挨拶を正しく使うことで、相手に誠意と信頼を伝えることができます。
以上、案内状の時候の挨拶についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

