「めくるタイプのはがき」とは、1枚のはがきに折り加工や圧着加工などを施し、開く(めくる)ことで中面が現れる構造を持った郵送物を指します。
印刷・DM業界で使われる実務的な呼称であり、日本郵便の公式分類名ではありません。
通常のはがきよりも掲載できる情報量が多く、開封(めくる)という動作を伴うため、販促用ダイレクトメールや通知物などで広く活用されています。
主な構造の種類
二つ折りタイプ(V折りなど)
1枚の紙を中央で折り、見開き構造にしたものです。
中面に情報を配置できるため、通常はがきの約2倍の情報量を掲載できます。
さらに、折った面を糊やニスで接着した「圧着タイプ」にすると、開封するまで中面が見えない仕様になります。
主な用途
- セールやキャンペーン告知
- クーポン付きDM
- 会員向け案内
三つ折り・観音開きタイプ
展開面積を大きく取れる構造です。
順番に情報を見せる「ストーリー設計」に向いています。
主な用途
- 新商品発表
- ブランド訴求型DM
- 高単価サービスの説明
折り順を前提とした情報設計が重要になります。
圧着はがき(Z折り・C折りなど)
折った紙面を圧着ニスや糊で接着し、はがきの形状として差し出すタイプです。
開封するまで中面が見えないため、通知物や個人情報を含む内容に向いています。
ただし、加工方法によっては郵便区分が変わる可能性があるため、仕様確認が重要です。
郵便規定
めくるタイプのはがきを「通常はがき(第二種郵便物)」として送るには、以下の規定を満たす必要があります。
サイズ(通常はがき)
- 長さ:14.0cm以上15.4cm以下
- 幅:9.0cm以上10.7cm以下
重量(通常はがき)
- 2g以上6g以内
往復はがきは4g以上12g以内です。
※圧着加工・紙厚・ニス・糊の重量も含めて規定内に収める必要があります。
また、折りや圧着の仕様によっては「第一種郵便物(封書)」扱いになる可能性があります。
はがき料金で差し出す場合は、設計段階で印刷会社や郵便局に確認することが安全です。
めくるタイプのメリット
情報量を増やせる
通常はがきの2〜3倍の内容を掲載可能。
開封動作が生まれる
「めくる」という行為が関与度を高め、視認時間が伸びやすい傾向があります。
ストーリー設計が可能
外面 → 中面 → 特典 → CTAと段階的に訴求できます。
存在感が出やすい
厚みがあるため、ポスト内で埋もれにくい。
デメリット・注意点
- 通常はがきより印刷・加工コストが高い
- 重量オーバーになりやすい
- 圧着不良リスクがある
- 郵便区分の確認が必要
特に圧着タイプは、紙厚を上げすぎると重量超過になりやすいため注意が必要です。
制作時の重要ポイント
表面コピー設計
開封率は外面の訴求力で大きく変わります。
「中を見たい」と思わせる一文が鍵になります。
展開順を前提とした構成
折り順に沿って情報が自然に流れるよう設計します。
例
- 問題提起
- 共感
- 解決策提示
- 実績
- 行動喚起
CTAの明確化
- QRコード
- 期限明記
- 特典の限定性
- 申し込み方法の簡潔化
活用に向いている業種
- 不動産
- 学習塾
- 美容サロン
- 通販
- 高単価サービス業
特に、既存顧客の掘り起こしやアップセル施策と相性が良い傾向があります。
まとめ
めくるタイプのはがきは、
- 情報量を増やせる
- 段階的な訴求が可能
- 開封体験を設計できる
- オンライン施策と連携しやすい
という特性を持つ販促ツールです。
ただし、サイズ・重量・加工仕様によって郵便区分が変わる可能性があるため、規定確認は必須です。
以上、めくるタイプのはがきについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

