名刺における「プライバシーマーク(Pマーク)」の取り扱いについて詳しく解説します。
プライバシーマークとは?
プライバシーマーク(Pマーク)は、日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が運営する個人情報保護の認証制度です。
企業や団体が個人情報の適切な管理・運用を行っていることを示すもので、一定の審査基準を満たすことで取得できます。
- 正式名称:プライバシーマーク制度
- 対象:企業・団体(個人事業主は原則対象外)
- 目的:個人情報を適切に取り扱っていることを証明し、信頼性を向上させる
名刺にプライバシーマークを記載するメリット
信頼性の向上
名刺にプライバシーマークを記載することで、「個人情報の管理に対する意識が高い企業」として相手に安心感を与えることができます。
特に、BtoBビジネスや個人情報を多く扱う業界(金融、不動産、医療、ITなど)では信頼性を示す要素となります。
競争優位性の確保
企業によっては、プライバシーマークを取得していることを取引の条件にすることがあります。
名刺に明記しておくことで、取引先からの信用を得やすくなる利点があります。
個人情報保護の意識向上
従業員が名刺を使うたびに、プライバシーマークの存在を意識し、個人情報の適切な管理を心掛けるようになります。
名刺にプライバシーマークを記載する際の注意点
プライバシーマークは、認定企業のみが利用できるため、以下の点に注意が必要です。
記載のルール
プライバシーマークは「ロゴ」と「登録番号」の両方を適切に記載する必要があります。
- ロゴの使用ルール
- 指定されたデザイン・カラーを守る
- 改変・加工は禁止
- 縦横比を維持する(伸縮・変形は不可)
- 登録番号の表記
- 例:「プライバシーマーク 登録番号 第○○○○○○号」
- ロゴの近くに記載することが望ましい
勝手に記載しない
プライバシーマークは取得企業のみが使用できるため、認定を受けていない企業や個人が勝手にロゴを名刺に掲載することは禁止されています。
有効期限の管理
プライバシーマークには2年間の有効期限があります。
更新を怠ると、ロゴの使用権がなくなり、名刺のデザイン変更が必要になるため注意しましょう。
名刺のデザインとの調和
プライバシーマークのロゴは比較的シンプルですが、名刺のデザインに合わせて適切な位置・サイズで配置することが重要です。
主に以下の位置に配置されることが多いです。
- 裏面に記載(企業情報とともに)
- 表面のロゴ付近に小さく記載
- QRコードと並べて配置(企業情報ページへの誘導と組み合わせる)
プライバシーマークを名刺に載せる手順
自社がプライバシーマークを取得しているか確認
JIPDECの公式サイトや社内の管理部門で、プライバシーマークの登録状況を確認しましょう。
正しいロゴと登録番号を取得
プライバシーマークのロゴデータは、JIPDECから正式に提供されたものを使用する必要があります。
勝手にデザインを作成したり、インターネットから取得した画像を使うのはNGです。
名刺のデザインに組み込む
ロゴの位置やサイズを決め、名刺デザインに反映させます。印刷業者に依頼する場合は、ロゴの使用ルールを守るように指示しましょう。
使用ルールの最終チェック
印刷前に、以下の点を確認してください。
- プライバシーマークのロゴが適切に配置されているか
- 登録番号が正しく記載されているか
- ロゴの改変や誤った使用がないか
名刺以外のプライバシーマークの活用
名刺以外にも、プライバシーマークを活用できる場面があります。
会社のウェブサイト
企業の公式サイトにプライバシーマークを掲載することで、来訪者に安心感を与えられます。
特に、個人情報を入力する問い合わせフォームやECサイトの決済ページに記載すると効果的です。
会社案内・パンフレット
取引先に渡す企業のパンフレットや資料にプライバシーマークを記載することで、個人情報保護への取り組みをアピールできます。
契約書・請求書
取引先との契約書や請求書にプライバシーマークを入れることで、信頼性を高めることができます。
プライバシーマークの取得を検討する場合
もし、まだプライバシーマークを取得していない場合、以下の手順で取得を進めることができます。
取得条件の確認
JIPDECの公式サイト(https://privacymark.jp)で、取得条件や審査基準を確認します。
個人情報保護の仕組みを整備
- 個人情報保護方針の策定
- 社員教育の実施
- 情報管理体制の確立
- 個人情報の取り扱いマニュアル作成
申請と審査
JIPDECまたは認定審査機関に申請し、書類審査・現地審査を受けます。
審査を通過すれば、プライバシーマークの付与を受けることができます。
まとめ

名刺にプライバシーマークを記載することは、企業の信頼性向上につながる重要なポイントです。
ただし、適切なルールを守らなければ違反となるため、慎重に扱う必要があります。
- プライバシーマークは個人情報を適切に管理する企業に付与される
- 名刺に記載する際は、ロゴの使用ルールと登録番号の表記を守る
- 有効期限を管理し、更新を忘れない
- 名刺のデザインと調和させる
- 取得していない場合は勝手に使用しない
企業のブランド価値向上や取引先への信頼確保のために、正しい方法でプライバシーマークを活用しましょう。
以上、名刺のプライバシーマークについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

