PPM(Pages Per Minute)とIPM(Images Per Minute)は、印刷速度を表すために使用される2つの主要な単位です。
それぞれ異なる観点から印刷速度を測定しており、プリンターの性能を評価する際には重要です。
これらの単位について詳しく見ていきます。
目次
PPM(Pages Per Minute / ページ毎分)
定義
PPMは、1分間にプリンターが印刷できるページ数を表します。
これはプリンターの基本的な性能指標であり、特にテキスト中心の文書の印刷速度を評価するために用いられます。
具体例
- モノクロ印刷:PPMは、特にモノクロ印刷の場合に使用されます。たとえば、オフィス用のレーザープリンターで「20 PPM」と表記されている場合、そのプリンターは1分間に20ページの白黒文書を印刷できるという意味です。
- カラープリント:PPMはカラー印刷にも使われますが、同じプリンターでもモノクロ印刷より遅くなることが一般的です。例えば、モノクロでは30 PPMの速度でも、カラーでは15 PPMに落ちる場合があります。
測定条件
PPMは通常、最もシンプルなテスト条件(標準品質、白黒テキストのみなど)で測定されます。
つまり、メーカーが発表するPPMは、実際の使用条件ではもう少し遅くなることがよくあります。
- 用紙サイズ:PPMは一般的にA4サイズの用紙を基準にしていますが、他の用紙サイズでは異なる結果になる可能性があります。
- 印刷品質:ドラフトモード(低品質)ではPPMが高くなり、標準モードや高品質モードでは速度が落ちます。
PPMの注意点
- テキスト中心のドキュメントや単純なページ構成に適している。
- グラフィックスや写真などの高解像度のコンテンツを含む印刷物では、PPMの数値が必ずしも実際の速度を反映していない場合が多い。
IPM(Images Per Minute / イメージ毎分)
定義
IPMは、1分間にプリンターが印刷できる画像やページの数を表しますが、こちらはより複合的な印刷速度の指標です。
IPMは、単にページの数ではなく、ページ上の画像やグラフィックを含む内容全体を考慮に入れているため、より現実的な速度指標とされています。
具体例
- 複合的な文書:IPMは、画像、グラフィックス、テキストが混在したドキュメントの印刷速度を反映しています。したがって、単純なテキスト印刷とは異なる結果が出ます。
- カラー印刷や複合機:特にカラープリンターや複合機では、IPMが使われることが多いです。たとえば、あるプリンターが10 IPMのカラー印刷速度であれば、画像やグラフィックを含む文書を1分間に10ページ処理できることを意味します。
測定条件
- ISO標準:IPMの測定にはISO(国際標準化機構)の基準が適用されることが多く、これにより異なるメーカー間での測定結果が比較しやすくなっています。IPMは、より実用的なシナリオに基づいて測定されるため、PPMよりも信頼性の高い指標とされています。
- 標準的な文書:IPMは、テキストと画像が混在するような標準的な文書の印刷速度を基にしており、実際の使用状況を反映しています。
IPMの特徴
- 現実的な印刷速度:IPMは、実際に使用される環境や複雑な文書を考慮に入れており、より現実的な速度を示します。
- ISO規格の使用:ISOによる統一された測定方法に基づいており、異なるプリンターメーカー間での比較が容易です。
PPMとIPMの違い
測定基準
- PPMは、主にテキスト中心のシンプルな文書を対象とし、ページ単位で速度を計測します。
- IPMは、より現実的な環境下での印刷を考慮し、画像やテキストが混在する文書の印刷速度を測定します。
実際の用途
- PPMは、テキストだけの文書や白黒印刷に適した単位です。特に、ビジネス文書やレポートなど、グラフィックスが少ない文書を印刷する際に役立ちます。
- IPMは、画像やグラフィックが含まれるカラー印刷や、複雑なレイアウトを持つ文書により適しています。
信頼性と現実性
- PPMは、テスト条件に依存しているため、実際の印刷環境ではメーカーが示す数値より遅くなることがよくあります。
- IPMは、ISO規格に基づいており、より実際の使用条件に近い測定が行われているため、信頼性が高いとされています。
まとめ

- PPMは、シンプルなテキストベースの印刷物において、1分間に何ページ印刷できるかを測定する単位です。特に白黒印刷やモノクロプリンターにおいて重要です。
- IPMは、テキスト、画像、グラフィックスを含む複雑な文書において、1分間にどれだけのページを処理できるかを示すより現実的な指標です。
プリンターの選択時には、用途に応じてPPMとIPMのどちらが重要かを考慮することが大切です。
例えば、ビジネス用途で大量のテキストを印刷するならPPMが役立ちますが、カラー印刷やデザイン関連の印刷を行う場合はIPMがより適切な評価指標となります。
以上、印刷速度の単位のPPMとIPMについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

