活版印刷機とはなんなのか

印刷,イメージ

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活版印刷機(かっぱんいんさつき)とは、活字(かつじ)と呼ばれる金属や木でできた文字を組み合わせて紙にインクで印刷する、古典的な印刷方式を用いた機械のことです。

英語では「letterpress printing press」と呼ばれ、グーテンベルクの発明により15世紀にヨーロッパで広まり、現代の印刷技術の基礎を築いた非常に重要な技術です。

目次

活版印刷機の仕組み

活字(タイプ)を組む

  • 活字とは、1文字ずつ鋳造された金属や木のブロックで、表面に文字が彫られています。
  • その活字を鏡文字(左右反転)にして作るのが基本で、印刷されたときに正しい向きの文字が出ます。
  • これらの活字を組版(くみはん)と呼ばれる作業で、文章の形に並べます。手作業で非常に手間がかかります。

インクをつける

  • 組版した活字の表面にローラーでインクを均一に塗ります。

紙に押し当てる(印刷)

  • インクが付いた活字を紙に圧力をかけて押し付けることで印刷されます。
  • この「押し当てる」圧力が活版印刷の最大の特徴で、印刷面に軽い凹みが残るのが特徴です。

活版印刷の歴史的背景

世界最古の活版印刷

  • 中国や韓国でも11世紀〜13世紀頃に活字印刷の技術がありましたが、木版印刷が主流でした。
  • 現在の印刷文化に決定的な影響を与えたのはヨハネス・グーテンベルクが発明した活版印刷機(1440年頃)です。
  • グーテンベルクの印刷機は、葡萄絞り機を応用した構造で、効率的かつ大量の印刷を可能にしました。

日本における活版印刷

  • 日本では明治初期(19世紀後半)に西洋から導入されました。
  • 初期の新聞、雑誌、書籍などに活版印刷が使用され、明治から昭和初期にかけて主流の印刷方法でした。

活版印刷の特徴

特徴内容
風合い圧力で紙に文字を押し込むため、立体感があり、味のある仕上がりになる
耐久性金属の活字を使うため、繰り返し使用できる
効率一度組版すると大量印刷が可能(ただし組版には時間がかかる)
作業性熟練の職人技が必要で、完全な手作業
表現力微細なニュアンスや手触りを活かした印刷が可能だが、色数や図の再現には限界あり

現代における活版印刷の価値

現代ではオフセット印刷やデジタル印刷が主流ですが、活版印刷は以下の理由から再評価されています。

クラフト的な魅力

  • 一枚ずつ手作業で印刷されるため、「一点もの」としての価値がある。
  • 名刺、結婚式の招待状、詩集など、特別な印刷物に使われることが多い。

デザイン業界での人気

  • 活版印刷特有の凹凸感やインクのにじみが、「デジタルでは再現できない味」としてデザイナーに好まれる。

活字文化の保存

  • 現在では活字そのものの製造が非常に少なくなっているため、活版印刷=文化遺産としての価値が高まっている。

活版印刷機の種類

プラテン型(平圧式)

  • もっとも一般的な活版印刷機。
  • 活字を並べた版と紙が互いに水平な面で接触し、圧力を加えて印刷。

シリンダー型(輪転式)

  • 印刷スピードが速く、大量印刷に向く。
  • 一部の新聞や書籍印刷に使われた。

関連用語の解説

用語意味
活字金属や木で作られた、1文字ずつの印刷用ブロック。繰り返し使える。
組版活字を文章の形に並べる作業。
印圧印刷時に紙にかける圧力。活版ではこの強さが重要。
活字鋳造活字を作る工程。鉛や錫などを使って鋳型で作る。

活版印刷を体験してみたい場合

日本各地には活版印刷を体験できる工房があります。

以下のような場所で、実際に活字を組んで名刺やポストカードを作ることができます。

  • 東京都:朗文堂青梅活版舎
  • 京都府:竹尾見本帖 京都
  • 大阪府:PAPER VOICE OSAKA
  • 全国のデザインフェスなどでも出展が多いです。

まとめ

まとめ,イメージ

活版印刷機とは、金属製の活字を用いてインクを押し付けることで紙に印刷する機械であり、現在の印刷文化の源流となる画期的な発明でした。

手作業ならではの風合いや立体感から、現代でもクラフト印刷やデザインの分野で重宝されています

以上、活版印刷機とはなんなのかについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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