賞状を渡す際には、格式を重んじた作法があります。
その中でも「盆」と「袱紗(ふくさ)」の使い方は、授与する側としての礼儀や心遣いを表す重要な要素です。
以下では、賞状を盆と袱紗で丁寧に渡すための一連の流れとマナーを詳しく解説します。
目次
賞状を渡すときの基本的な考え方
- 盆(賞状盆・儀礼盆)は、直接手で渡すことを避け、敬意を持って差し出すための道具です。
- 袱紗(ふくさ)は、賞状などの大切な書状を清潔に、美しく包み、取り扱うための布です。
- 賞状授与の場は、多くの場合フォーマルな式典やセレモニーです。相手を敬う心と所作の美しさが重視されます。
賞状の準備:ふくさと盆の使い方ステップ
賞状を袱紗に包む(移動・保管用)
- 賞状は あらかじめ袱紗に包んで持参します。
- 袱紗には大きく分けて「風呂敷型」と「挟み袱紗(台付き)」の2種類があります。
- 挟み袱紗(台付き)は賞状サイズに適しており扱いやすいです。
包み方のポイント
- 賞状の表面(文字が書かれた面)を上にして袱紗に載せ、
- 四方を内側に折って包むようにします(丁寧な折り方が印象を左右します)。
授与の直前に袱紗から賞状を取り出し、盆に載せる
- 授与の直前、人目につかない場所(控室など)で袱紗から賞状を取り出し、盆に丁寧に載せます。
- この時、賞状の文字面を上にして、相手に対して上下が正しく見えるように向きを調整します。
- 賞状盆には滑り止めのある布やマットが敷かれていることもありますが、袱紗のまま載せないのが礼儀です。
授与の場面:盆を持って賞状を差し出す
- 両手で賞状盆を胸の高さに持ちます(落ち着いて、肘は張らず、指先は揃える)。
- 相手の前に進み、軽く会釈をしてから、
- 「○○の栄誉を称え、ここに賞状を授与いたします」などの言葉を添えます。
- その後、相手が受け取りやすい高さまでゆっくり差し出すように盆ごと賞状を渡します。
- 相手が賞状を受け取ったら、一礼して下がります。
賞状授与のワンポイントマナー
| マナー項目 | 内容 |
|---|---|
| 盆の持ち方 | 両手で持ち、常に水平を保つように注意。片手はNG。 |
| ふくさの色 | 慶事であれば紫・赤・えんじ色などが一般的(弔事とは色を区別) |
| 差し出す向き | 賞状の文字が相手から読めるように向ける |
| 袱紗の畳み方 | 渡す前に、人前でモタつかずに畳めるように練習を |
シチュエーション別アドバイス
表彰式や式典など公的な場
- 賞状用の正式な黒盆(賞状盆)を使用するとより格調が高まります。
- 盆がない場合でも、袱紗に包んで丁寧に両手で差し出すことで代用可能です。
カジュアルな表彰・社内イベント
- 盆が省略されることもありますが、袱紗を用いると丁寧さが伝わります。
- 簡易的なクリアファイルや台紙で代用する場合も、両手で差し出すのが基本です。
避けるべきNG行為
| 行為 | 理由 |
|---|---|
| 賞状を手渡しでポンと渡す | 無礼・軽々しい印象を与える |
| 袱紗に包んだまま渡す | 相手がすぐに賞状の内容を見られないため失礼 |
| 賞状の上下が逆になっている | 準備不足と受け取られる |
まとめ

賞状の授与において、「盆」と「袱紗」は単なる道具ではなく、受け取る相手への敬意と感謝の心を形に表す手段です。
丁寧な動作と心を込めた所作によって、賞状の価値や授与の場の厳かさが一層引き立ちます。
授与の練習をあらかじめしておくと、当日も落ち着いて丁寧な対応ができるでしょう。
ビジネスや式典での信頼感を高める大切な機会なので、ぜひ作法をマスターしておきましょう。
以上、賞状を渡す際の盆とふくさの使い方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

