賞状の読み上げは、式典や表彰の場での重要な儀式の一つです。
正確さ、礼儀、格式が求められるため、ただ文を読むのではなく、心を込めた丁寧な読み上げが求められます。
以下に、賞状の読み上げ方について段階的に詳しく解説します。
基本構成と読み上げ順序
賞状には通常、以下のような構成があります。
この順番で読み上げていきます。
- 賞の種類(表題)
- 受賞者の氏名と敬称
- 本文(表彰理由)
- 日付
- 授与者名・団体名と肩書き(発行者)
- 押印(読み上げ不要)
読み上げ方のポイントと具体例
賞の種類(表題)
ここは賞状の種類(例:努力賞、皆勤賞、優秀賞など)を堂々と、やや強調して読みます。
例
「優秀賞」
※ここで一呼吸おいて、次の受賞者氏名へ移ると緊張感が出ます。
受賞者の氏名と敬称
表記されたまま正確に読みます。
氏名の前に「○○ 殿」などの敬称がある場合、それも含めます。
例
「佐藤 花子 殿」
※「さん」ではなく、「殿」と読みます。
間違いやすいので、事前に名前の読み仮名は確認しておきましょう。
本文(表彰理由)
自然な口調で、文節ごとに区切りながら丁寧に読みます。
強弱をつけ、意味の区切れで適切な間をとります。
例
「あなたは、学業において常に優秀な成績をおさめ、
他の模範となる態度で学校生活を送られました。」
「よってここにその努力をたたえ、これを賞します。」
※「ここにその努力をたたえ、これを賞します」のような結びの言葉は、声を少し強めに、ゆっくり読むと締まりが出ます。
日付
「令和◯年◯月◯日」と表記がある場合、そのまま読みます。
例
「令和七年 七月二十九日」
※年号や日付の読み間違いを防ぐため、事前に何度も確認しておくと安心です。
授与者の氏名・団体名と肩書き
賞状の下部に記載されている発行元を読みます。
例
「〇〇中学校 校長 山田 太郎」
※役職名があれば、省略せずに読みます(例:「会長」「代表取締役」など)。
読み上げ時のマナー・姿勢
姿勢
- 読み手は背筋を伸ばし、正面を向いて読みましょう。
- できればマイクの位置は口元に合せて調整します。
- 目線はなるべく原稿と受賞者の両方を交互に向けるのが理想です。
声のトーン
- はっきりと明瞭な声で
- ゆっくりとしたテンポで
- 感情を込めすぎず、格式と敬意を込めて読むことが大切です。
読み上げ例(全文)
優秀賞
山田 太郎 殿
あなたは一年間、クラスの学級委員として積極的に活動し、
仲間とともに学級を明るくするために尽力されました。よってここにその努力をたたえ、これを賞します。
令和七年 七月二十九日
東京都立第一中学校
校長 佐藤 一郎
よくある失敗と対策
| 失敗例 | 対策 |
|---|---|
| 名前の読みを間違える | 事前にフリガナを確認し、読みの練習をする |
| 早口になってしまう | 意識して1.2倍程度ゆっくり読む練習をする |
| 押印部分を読んでしまう | 押印(印章・印影)は読み上げません |
| 声が小さくて聞こえにくい | 少し大きめの声で、腹式呼吸を意識する |
練習方法
- スマホで録音して自分の声を確認する
- 家族や友人に聞いてもらい、違和感のある部分をフィードバックしてもらう
- 実際の式典のタイムスケジュールに合わせて、本番と同じリズムで通して読む練習をする
まとめ

賞状の読み上げは、単なる「音読」ではなく、受賞者への敬意と感謝を示す厳粛な行為です。
丁寧な練習と所作によって、式典全体の印象も大きく変わります。
以下の3点を意識すると、読み上げが格段に良くなります。
- 正確さ(特に氏名と日付)
- 間の取り方と抑揚(機械的に読まない)
- 気持ちを込めた丁寧な読み
本番では落ち着いて、心を込めて読み上げれば、きっと受賞者にも来賓にも喜ばれることでしょう。
以上、賞状の読み上げ方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

