印刷の度数とは、印刷の際に使用されるハーフトーンの網点(スクリーントーン)の密度を指す用語です。
これは、印刷における画像の明暗や濃淡を再現するために重要な要素で、網点の細かさや密度が画像の品質に大きく影響します。
印刷の度数は通常、1インチあたりの網点の数を示す「線数」として表され、「LPI」(Lines Per Inch)という単位で測定されます。
目次
印刷の度数の基本概念
- ハーフトーン技術: 印刷物は、画像をグレースケールで表現するためにハーフトーンと呼ばれる技術を使用します。この技術では、異なる大きさの小さな点(網点)を使って明暗を表現します。
- LPI(Lines Per Inch): 印刷の度数は通常、LPIで表されます。たとえば、85 LPIは1インチあたり85本の線があることを意味し、これが網点の密度を表します。
度数と印刷品質の関係
- 低い度数: 度数が低いと、網点が大きく、画像の細部がぼやけやすくなります。これは、新聞印刷のような低品質印刷に適しています。新聞は通常、85 LPI程度の度数を使用します。
- 高い度数: 度数が高いと、網点が細かくなり、画像の細部がより鮮明に再現されます。高級印刷物、写真集、ポスターなどでは、150 LPI以上の度数が使用されることが一般的です。
印刷の度数の選び方
- 印刷の種類と素材: 度数は印刷する素材や印刷方法に応じて選ばれます。たとえば、新聞用紙は粗いので低い度数が適していますが、光沢紙は高い度数に耐えることができます。
- 印刷機の性能: 使用する印刷機の能力も度数の選定に影響を与えます。高性能な印刷機は高い度数を扱うことができますが、一般的な印刷機では中程度の度数を使用することが多いです。
印刷の度数とカラー印刷
- カラー分解: カラー印刷では、通常、CMYKの4色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)を使用します。各色のハーフトーンが異なる角度で印刷され、これによりフルカラーの画像が再現されます。度数が高いほど、カラー印刷の色の再現性や階調表現が向上します。
デジタル印刷との比較
- デジタル印刷: 従来のオフセット印刷と異なり、デジタル印刷では網点の概念が少し異なります。デジタル印刷では、解像度(DPI、Dots Per Inch)が重要な要素となりますが、度数の概念は依然として品質に影響を与えるため、特に高品質の印刷物では度数とDPIの両方を考慮することが求められます。
印刷の度数を理解することは、印刷物の品質をコントロールする上で重要です。
高品質の画像や写真を印刷する場合、適切な度数を選択することが鮮明で美しい仕上がりを得るための鍵となります。
以上、印刷の度数についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

