挨拶状とは、礼儀や節目の表現として相手に送る書面のことです。
ビジネスシーンや個人間において、季節のあいさつや異動・転居など、人生や仕事の節目に合わせて送られることが一般的です。
単なる「こんにちは」や「よろしくお願いします」といった口頭の挨拶とは異なり、改まった文章形式で相手に敬意や感謝を伝えるツールです。
目次
挨拶状の基本的な目的
- 丁寧な人間関係の構築
- 形式的であっても、きちんとした文面を通じて相手に礼儀や気遣いを示すことができます。
- 重要な出来事の報告
- 転職、異動、開業、転居、退職、結婚など、人生や仕事の節目を知らせるために用いられます。
- 感謝やお詫びの気持ちを伝える
- お世話になった相手へのお礼や、事情があって会えない・連絡できなかったことへのお詫びなども含まれます。
- 季節のご挨拶(季節感の共有)
- 年賀状や暑中見舞い、寒中見舞いなども「挨拶状」に含まれる形式です。
主な種類と使われるタイミング
| 種類 | 内容・目的 | 時期・例 |
|---|---|---|
| 年賀状 | 新年のあいさつ | 毎年1月初旬 |
| 暑中見舞い・残暑見舞い | 夏の安否確認・健康を気遣う | 7月中旬〜8月下旬 |
| 寒中見舞い・余寒見舞い | 冬の季節のあいさつ・喪中時の代替年始状 | 1月中旬〜2月初旬 |
| 異動・転職挨拶状 | 勤務先変更を知らせる | 異動直後 |
| 開業・開店挨拶状 | 新たな事業開始の報告と案内 | 開業・開店時 |
| 転居・引っ越し挨拶状 | 引っ越し先の住所を知らせる | 転居後早めに |
| 退職挨拶状 | お世話になった人への感謝と退職の報告 | 退職日近くに |
| 結婚挨拶状 | 結婚の報告と今後の連絡先など | 結婚後1~2か月以内 |
挨拶状の構成要素(基本構成)
挨拶状は丁寧な印象を与えるため、定型的な構成がよく用いられます。
- 頭語(拝啓、謹啓など)
- 時候の挨拶・安否の確認
- 本題(目的・報告内容)
- 結びの挨拶(感謝、今後のお願いなど)
- 結語(敬具、謹白など)
- 署名・連絡先(必要に応じて)
挨拶状の例文(異動の場合)
拝啓 春暖の候 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて 私儀、このたび◯月◯日付で◯◯支店へ異動となりましたのでご報告申し上げます。
在任中は格別のご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
まずは略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます。
敬具
令和◯年◯月◯日
◯◯◯◯(名前)
挨拶状の送付手段
- はがき(官製はがきや私製はがき)
- 封書(特にビジネスではフォーマルな印象)
- メール(近年増加、ただし相手との関係性次第で使い分けが必要)
挨拶状を書くときのマナーと注意点
- 略式と正式の使い分け
- 目上の人や大事な取引先には封書で丁寧に。
- タイミングを逃さない
- 例えば退職や異動から何ヶ月も経ってから出すのはNG。
- 私信との区別
- 感情を前面に出す手紙(私信)ではなく、丁寧で抑えた表現を意識。
まとめ

挨拶状とは、単なる情報伝達以上に人間関係を円滑にし、礼儀を伝えるための大切な文化的ツールです。
特に日本では「書面での礼儀」が重視される場面が多く、手間はかかっても送ることで相手に良い印象を与える効果があります。
ビジネスでもプライベートでも、「出すべきタイミング」に「相応の形式で」挨拶状を出せることは、信頼感のある大人の振る舞いとされます。
以上、挨拶状についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

