名刺のデザインを作成するとき、印刷用のデータには「トンボ(トリムマーク)」が含まれていることが一般的です
トンボは、印刷物の裁断や仕上がりの位置を正確に決めるための目印のことで、印刷業界では非常に重要な要素です。
トンボの役割と目的
裁断のガイドライン
名刺は印刷後に一枚ずつ裁断されるため、仕上がりのサイズを明確に示す必要があります。
トンボは、その裁断位置を示すための基準となり、正確なサイズでカットするのに役立ちます。
余白(塗り足し)の管理
印刷の際、紙の端まで色やデザインがある場合、裁断時のズレを考慮して「塗り足し(3mm程度)」を追加するのが一般的です。
トンボは、この塗り足しが適切に設定されているかを確認するためにも使われます。
印刷の見当合わせ
特にオフセット印刷では、複数の色(C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック))を重ねて印刷するため、各色が正確に揃う必要があります。
トンボは、これらの色が正しく重なっているか(見当合わせ)を確認するための指標としても機能します。
トンボの種類
仕上がりトンボ
- 名刺の仕上がりサイズ(通常 91mm × 55mm)の裁断位置を示すマークです。
- 実際にカットされる線なので、デザインはこの内側に収める必要があります。
塗り足しトンボ
- 仕上がりサイズの外側に設けるトンボで、3mm程度の余裕(塗り足し)を持たせます。
- これにより、裁断のズレが発生しても紙の端に余白ができるのを防ぎます。
レジストレーショントンボ
- 印刷機での見当合わせのために使われるトンボです。
- CMYKの各版がずれていないかを確認するために利用されます。
実際のデータ作成時のポイント
塗り足しをしっかり設定
裁断ズレを防ぐために、デザインを「仕上がりサイズ+塗り足し3mm」の範囲まで伸ばして作成するのが基本です。
例えば、91mm×55mmの名刺なら、97mm×61mmのサイズでデザインし、トンボをつけます。
文字は安全範囲内に配置
文字や重要な情報は、裁断時に切れたりギリギリになったりしないように、仕上がりサイズの内側3mm以上(安全範囲)に配置するのが推奨されます。
トンボの色はK100(黒100%)で作成
印刷用のトンボは通常、K(ブラック)100%で作成し、他の色(CMY)を含めないようにします。
データを書き出す際の注意
トンボをつけたデータをPDF形式で書き出す際、「トンボと塗り足しを含める」設定を忘れないようにします。
印刷所の指定に従って、適切なフォーマットで入稿しましょう。
トンボを使うメリット
- 裁断位置が明確になり、ズレを最小限に抑えられる
- 塗り足しを適切に確保できるため、仕上がりがきれいになる
- 印刷機での色合わせ(見当合わせ)がしやすくなる
- 印刷会社とのデータ共有がスムーズになる
まとめ

名刺のトンボは、正確な裁断と仕上がりの品質を確保するために欠かせない要素です。
トンボを適切に設定し、塗り足しや安全範囲を守ることで、印刷トラブルを防ぎ、プロ品質の名刺を作成できます。
印刷データを作成する際は、必ずトンボと塗り足しを意識して作成しましょう。
以上、名刺のトンボの意味についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

