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「於(おいて)」とは何か
「於(おいて)」は、場所・時間・状況などを示す文語的表現で、案内状や式典の案内のようなフォーマル文書でよく用いられます。
現代語でいえば「〜で」「〜に相当する部分」が、より改まった形になった表現です。
例
- ○月○日「於 ○○ホール」
- 「下記の通り、於 東京国際フォーラム、展示会を開催いたします。」
案内状での「於」の基本的な使い方
案内状では、特に 日時や会場名を示す冒頭部分で使われることが多いです。
以下の2パターンがあります。
行頭に「於」を置く“会場明示スタイル”
もっともよく用いられる伝統的スタイルです。
日時 令和7年3月1日(金)
於 銀座アートギャラリー
特徴
- 挨拶文の後、箇条書き形式で日時・場所を並べる時に使う
- とてもフォーマルで、冠婚葬祭・式典・個展など幅広く使える
- 「於」の後ろを一段下げるなど、レイアウト的に整えると美しい
補足
「於」は単独で使い、「於いて」とは書かないのが基本(※文章によっては使うこともあるが、案内状の見出し部分は“於 + 場所名”の形が通例)。
文中で「〜において」の意味として使う“文章スタイル”
挨拶文の中で使用する時。
例:
- 「このたび、銀座ギャラリー**於(おいて)**個展を開催する運びとなりました。」
- 「下記の通り、銀座アートホール於、新作発表会を行います。」
ただしこの文中使用には注意点があります。
文中で使う際の注意
- 「於」はかなり文語・古風な印象を与える
- 文章が堅くなりすぎる可能性がある
- 現代的には「において」を使う方が読み手に優しいケースも多い
例:
×「銀座ギャラリー於、展示を行います。」(堅く読みにくい)
○「銀座ギャラリーにおいて展示を行います。」(自然で読みやすい)
よくある誤りと正しい使い方
誤用1:文頭以外で「於」の後に読点(、)を置く
於、銀座ギャラリー → 誤り
「於」は“地名や会場名を示すラベル”のように使うため、読点は不要です。
誤用2:文中で「於」だけ使ってしまう
会場は銀座ギャラリー於開催します → 不自然
文中は「において」が自然。
誤用3:文章が重複する
会場は、於 銀座ギャラリーにおいて開催します → 過剰表現で誤り
正しいパターン
- 箇条書き → 「於 会場名」
- 文中 → 「会場名において」
シーン別の実例
個展案内状の例
記
日時 令和7年4月10日(木)〜4月15日(火)
於 カフェギャラリー風薫
皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。
式典・パーティーの案内状
下記の通り記念パーティーを開催いたします。
日時 2025年5月22日(水)18時より
於 ホテルニューオータニ 鳳凰の間
挨拶文の中で使う場合
この度、東京国際フォーラムにおいて展示会を開催する運びとなりました。
「於」を使うべきケースと使わなくていいケース
使うべき場合
- 改まった案内状
- 式典・個展・講演会・公的なイベント
- 文章を古典的・格調高く整えたい
使わない方がいい場合
- カジュアル招待(友人パーティー・小規模イベントなど)
- 現代的で読みやすい文調にしたい時
- 若い層に向けた案内
→ この場合は「会場:◯◯」「場所:◯◯」で十分。
より美しく見せるためのレイアウトのコツ
- 「於」は左側に揃え、会場名は一段深く入れる
- 「日時」と並べると統一感が出る
- 全体のフォントや行間に余裕を持たせると高級感が出る
- 和文書体なら明朝体が相性◎
これはプロの案内状デザインでも基本的スタイルです。
まとめ
案内状の「於(おいて)」は、“場所を示すフォーマルな語”であり、箇条書きの冒頭で最も美しく機能する語です。
- 箇条書き → 「於 + 会場名」
- 文中 → 「〜において」を使う
- 読点や重複表現に注意
この使い方を押さえれば、プロ品質の案内状が書けます。
以上、案内状の於の使い方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

