案内状に対して「欠席」を伝える場合、相手への礼儀や印象を左右する非常に繊細な場面です。
ここでは、ビジネス・プライベート両面でのマナー、文面の作法、書き方のポイント、返信のタイミングや封筒の扱いまで詳しく解説します。
目次
欠席を伝える際の基本マナー
案内状(招待状)への返事は、出欠に関わらず丁寧に返信することが最も大切です。
特に欠席する場合は、相手に失礼のないよう配慮のこもった言葉選びが求められます。
主な基本マナー
- 必ず返信する(無視は厳禁)
招待を受けたということは「あなたに来てほしい」という意思の表れ。出席できなくても、きちんとお礼を伝えることで誠実な印象を保てます。 - なるべく早く返事を出す
出欠の確認は主催者にとって重要です。案内を受け取ってから1週間以内を目安に返事を出すのが理想です。 - 断り方は柔らかく・感謝を先に述べる
「欠席いたします」だけでは冷たく感じられるため、
「せっかくお招きいただきましたのに…」「ご盛会を心よりお祈り申し上げます」などのフォローが必須です。
書き方の構成(手紙・はがき・返信用カード共通)
欠席を伝える返信は、「感謝 → 欠席の理由 → 相手への気遣い」の順でまとめると自然です。
基本構成
- 冒頭の挨拶・お礼
- 「ご招待ありがとうございます」
- 「お知らせをいただき誠にありがとうございます」
- 欠席の旨と理由
- 理由は具体的すぎず、ややぼかすのが上品です。
- 「あいにく先約がございまして」
- 「やむを得ない事情により」
- 「当日は所用のため」など
- 理由は具体的すぎず、ややぼかすのが上品です。
- お祝い・応援・感謝の言葉
- 「ご盛会を心よりお祈り申し上げます」
- 「皆さまのご健勝とご発展をお祈りいたします」
- 結びの挨拶
- 「またお目にかかれる日を楽しみにしております」
- 「今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます」
実例文(フォーマル・ビジネス・親しい相手別)
フォーマルな式典・祝賀会など
拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたびはご丁重なご案内をいただき、誠にありがとうございます。
せっかくのお招きにあずかりましたが、あいにく当日は所用により出席いたしかねます。
ご盛会を心よりお祈り申し上げますとともに、今後のご発展をお祈り申し上げます。
敬具
ビジネス関係のパーティーや会食など
ご招待いただき、誠にありがとうございます。
ぜひ出席させていただきたかったのですが、既に予定が入っており今回は失礼させていただきます。
ご盛会をお祈り申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。
親しい相手(結婚式・パーティーなど)
ご招待ありがとう!
本当はぜひお祝いに駆けつけたかったのですが、どうしても外せない予定があり出席できません。
お二人の末永いお幸せを心よりお祈りしています。また改めてお祝いさせてくださいね。
返信はがきで欠席を伝える場合
招待状に同封の「返信はがき」で欠席を伝えるときは、筆記用具と書き方に注意します。
マナー要点
- 使用する筆記具は 黒のペンまたは万年筆(濃いインク)
- 「ご出席」「ご欠席」のうち該当しない方を二重線で消す
- 「ご」「ご芳」などの敬称を自分に向けた部分から消す
例:「ご芳名」→「芳名」
記入例
ご欠席 させていただきます
お招きいただきありがとうございました
皆さまのご健康とご発展をお祈り申し上げます
タイミングと送付マナー
- 返信期限前に出す(目安:到着から1週間以内)
- 遅れる場合は電話やメールで先に連絡
- 封筒の宛名・差出人を丁寧に記入
宛名は「○○様」、差出人はフルネームで統一。
欠席理由の伝え方で気をつける点
NG例
- 「仕事が忙しいので」「行く気がしない」「家族が反対して」など、直接的な言い方。
- 断りだけでフォローのない短文。
OK例
- 「あいにく先約があり」「どうしても外せない予定のため」「遠方のため今回は失礼させていただきます」
→ 相手が気を悪くしない「やむを得ない理由」をやや抽象的に表現するのがポイントです。
最後に:印象を良くする一言
欠席はネガティブに受け取られやすいため、最後に「ご縁を大切にする言葉」を添えると印象が和らぎます。
例
- 「また別の機会にぜひご一緒できれば幸いです」
- 「今後とも変わらぬお付き合いをお願いいたします」
- 「素晴らしい会となりますことをお祈り申し上げます」
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 返信時期 | 案内状到着から1週間以内 |
| 文章構成 | 感謝 → 理由 → 相手への気遣い |
| 文体 | 丁寧で柔らかく、否定的にならない |
| 避ける表現 | 忙しい・都合が悪いなどの直接的理由 |
| 仕上げ | 相手を思いやる一言を添える |
以上、案内状で欠席を伝える時のマナーについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

