「佳作」と「入選」は、主に文芸や美術、写真、作文、俳句、川柳などの公募やコンクール(コンテスト)で使われる受賞区分ですが、それぞれの意味や位置づけには明確な違いがあります。
以下にその違いを詳しく解説します。
目次
基本的な意味
入選(にゅうせん)
- 意味:応募作品の中から、主催者や審査員の基準を満たしていると認められた作品の総称。
- 評価:一定の水準を超えた「優れた作品」として評価されるが、必ずしも賞が授与されるとは限らない。
- 位置づけ:佳作や特選、最優秀賞など、他の賞の「下地」になることもある。つまり「選ばれた作品群の一部」。
具体例
- 「〇〇コンクール入選作」=「応募多数の中から選ばれた作品のひとつ」という意味合い。
- 公募展や大規模なコンクールでは「一次審査通過」程度の扱いであることもある。
佳作(かさく)
- 意味:優秀な作品の中でも、特に「惜しくも上位賞に届かなかったが、非常に良い作品」として選ばれたもの。
- 評価:主催者や審査員が「これは良い」と明確に評価して授与する賞。入選の中でもさらに評価が高い部類。
- 位置づけ:通常、「最優秀賞」「優秀賞」「奨励賞」などの上位賞の次に位置する。
一般的には「入選 < 佳作 < 奨励賞(または優秀賞)」の順。
具体例
- 小説コンクールや作文コンクールで「佳作受賞」と記載されていれば、それは「選ばれた作品の中でも高評価された一つ」として名誉がある。
- 雑誌や新聞に掲載されることも多い。
受賞階層の一例(一般的な順位)
| 順位 | 呼称の例 | 備考 |
|---|---|---|
| 1位 | 最優秀賞・大賞 | もっとも優れた1点 |
| 2位 | 優秀賞・準大賞 | 上位だが次点 |
| 3位 | 奨励賞・努力賞 | 光る点がある、将来性がある |
| 4位 | 佳作 | 内容・表現ともに一定以上の完成度 |
| 5位 | 入選 | 応募作品の中で一定の基準を満たしている |
※主催団体によって名称や数は異なります。
たとえば作文コンクールの場合
- 入選:一次審査を通過し、最終審査に残った作品群。全体の上位15~30%など。
- 佳作:入選作品の中から、さらに評価された10~20作品程度。
- 優秀賞・最優秀賞:佳作以上に特に優れた3~5作品ほど。
実際の違いを簡潔にまとめると
| 区分 | 違い |
|---|---|
| 入選 | 審査基準を満たし、公開や展示される価値があると判断された作品(最小限の評価ラインを越えた) |
| 佳作 | 入選の中でも特に完成度・独自性が高く、賞として認められる作品(「惜しい!」とされる好作品) |
「佳作=入選」とされる場合もある?
一部のコンクールでは、「佳作」という名称がそのまま「入選」と同じ意味合いで使われることもあります。
たとえば、
- 「佳作=入選者に対する表彰名」として用いる(名称だけの違い)
- 逆に、「入選」という言葉を使わず、すべて「佳作」や「奨励賞」などの名称で細分化していることも
このため、最終的にはそのコンクールの表彰基準や階層を確認することが大切です。
まとめ

| 観点 | 入選 | 佳作 |
|---|---|---|
| 評価の高さ | 一定基準を満たす | より高い評価を得ている |
| 受賞の有無 | 必ずしも賞とは限らない | 明確な賞の一種 |
| 表彰の可能性 | 展示・掲載されることもある | 表彰状・副賞が出ることも多い |
| 世間的な印象 | 「通過者の一人」 | 「賞を受けた人」として扱われる |
以上、佳作と入選の違いとはについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

