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タペストリーとは何か?
タペストリー(Tapestry)とは、布に模様や絵柄を織り込んだ装飾用の布製品です。
壁に掛けることで室内を彩る目的で使われ、中世ヨーロッパでは特に王侯貴族の館を飾る美術工芸品として発展しました。
本来は「綴れ織り(つづれおり)」という技法を用いた織物を指しますが、現代では布に印刷されたインテリア用ポスターや、アニメ・キャラクターのグッズとしての軽量な布製品も「タペストリー」と呼ばれることが多くなっています。
語源と本来の意味
「タペストリー」という言葉は、古フランス語 tapisserie(敷物)に由来し、さらにさかのぼるとラテン語 tapetum(覆い布)が語源です。
もともとは床や壁を覆う装飾用の布や敷物を意味しており、時代とともに芸術的価値をもつ装飾織物へと発展していきました。
歴史的背景と役割
中世ヨーロッパにおけるタペストリー
中世からルネサンスにかけて、タペストリーは権力と財力の象徴でした。
特にベルギーのフランドル地方やフランスでは、宗教画や神話、自然風景などを緻密に織り込んだタペストリーが多数制作されました。
代表的な歴史的作品には以下があります。
- 「貴婦人と一角獣」(15世紀末):フランスの代表的な綴れ織りタペストリー。寓意的なモチーフで知られています。
- 「バイユーのタペストリー」(11世紀):1066年のノルマン・コンクエストを描いた作品。実際には刺繍による作品ですが、「タペストリー」として広く認知されています。
実用的な役割
- 断熱:石造りの建物で寒さを和らげる
- 吸音:広間の反響音を抑える
- 携帯性:巻いて持ち運べるため、移動式の装飾としても活躍
現代におけるタペストリーの使い方
現在ではタペストリーの意味が広がり、さまざまな素材や技法による製品が登場しています。
以下は主な用途とその特徴です。
インテリア装飾
- リビングや寝室の壁を彩るアクセントに
- シンプルな部屋に個性を与えるアイテム
- 観葉植物や家具と組み合わせて空間演出にも効果的
ファブリックポスター(プリントタペストリー)
- ポリエステルなどの軽量布にイラストや写真をプリントした製品
- 上下にパイプと紐が付いており、簡単に壁に吊るせる
- アニメやアイドルグッズとして人気(例:「コミケ限定タペストリー」)
宗教・儀式用途
- キリスト教の教会内装飾や、神社仏閣の祭礼布としても用いられます
ハンドメイド・クラフトとして
- マクラメタペストリー(結び目による装飾)
- 手描きや染色によるオリジナル作品も人気
- minneやCreemaなどの手作り市での販売も活発
タペストリーの主な種類
| 種類 | 特徴・用途 |
|---|---|
| 綴れ織り(つづれおり)タペストリー | 伝統的な技法。手織りによる高級美術品。 |
| プリントタペストリー | ポリエステル製が多く、軽くて安価。インテリアや販促グッズに多用。 |
| マクラメタペストリー | 結び目で模様を作る。ボヘミアンやナチュラルテイストに合う。 |
| キャラクター系タペストリー | アニメ・ゲームなどのグッズとして定番。ファン向けアイテム。 |
飾り方の工夫
- 両面テープ付きフック:壁を傷つけずに吊るせる(賃貸向き)
- 画鋲や押しピン:軽量タペストリーなら数点で十分
- 突っ張り棒やカーテンレール:間仕切りや窓装飾としても活用可能
タペストリーの魅力とは?
- 部屋の印象を大きく変えられる手軽なアイテム
- 季節や気分に応じて交換可能
- アート性・実用性を兼ね備えた装飾
- 趣味や価値観を「布一枚」で空間に反映できる
まとめ

タペストリーは、古代から現代まで幅広く使われてきた装飾文化のひとつです。
本来は織物技法による高級美術品でしたが、現代では軽量で扱いやすいプリント布の壁飾りまで含め、より身近な存在になりました。
空間を豊かに演出するアートとして、また個性を表現するインテリアとして、タペストリーは今なお進化し続けています。
以上、タペストリーの意味や用途についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

