ネットプリント(コンビニなどで利用できるオンラインプリントサービス)を使う際には、思わぬ著作権侵害を避けるために注意が必要です。
特に個人の趣味や業務での利用、同人活動、教育目的などでも、著作権法の基本的な枠組みを理解していないとトラブルになる可能性があります。
以下に、ネットプリントを利用する際に気をつけるべき著作権のポイントを詳しく解説します。
著作物とは何か?
まず「著作物」とは、著作権法によって保護される創作性のある表現のことです。
以下のようなものが該当します。
- 本・雑誌の文章
- 漫画・アニメの絵やキャラクター
- 写真・イラスト
- 楽曲の楽譜・歌詞
- 映画・ドラマの場面カット
- Webサイトのデザイン・コードなど
これらを著作権者の許可なく複製(コピー)・配布・公開する行為は、原則として著作権侵害となります。
ネットプリントにおける「複製」とは?
ネットプリントでデータをアップロードし、コンビニなどで出力する行為は、「複製(コピー)」に該当します。
したがって、著作物をネットプリントで印刷する場合は、著作権者の許諾が必要になります。
例
- 自分で描いたイラスト → OK(あなたが著作権者)
- アニメのキャラを描いた二次創作 → グレー(後述)
- 雑誌をスキャンしたPDF → NG(許諾なければ違法)
- 楽譜サイトのキャプチャ → 原則NG
二次創作やファンアートの扱い
ファンアートや二次創作物(漫画・アニメ・ゲームのキャラを描いたもの)は、元の著作物に依拠しているため、厳密には著作権侵害の可能性があります。
しかし、日本では一定の範囲内で黙認されているグレーゾーンとなっています。
注意点
- 商業目的での利用(販売・配布)は特にリスクが高い
- ネットプリントで不特定多数に公開してシェアする行為も「配布」に近く、要注意
- 各コンテンツの公式ガイドライン(例:任天堂、集英社など)をチェックすることが重要
商用利用のリスク
以下のような使い方は、特に厳しく取り締まられる可能性が高いため、許可を必ず得るようにしましょう。
- アイドルの写真を使ったカレンダーをネットプリントに公開
- 雑誌を丸ごとスキャンしてネットプリントで配布
- 有名漫画のワンシーンを印刷し販売用に使用
商用での利用においては、著作権のみならず肖像権やパブリシティ権の問題も絡んできます。
教育・研究目的なら使っていい?
著作権法では、私的使用の範囲内や教育機関内での利用に限定して一部の例外がありますが、ネットプリントはこれに該当しないケースがほとんどです。
- 自分用に1枚印刷 → 私的使用の可能性あり(OK)
- クラス全体に配るための印刷 → 教育目的でも著作権者の許諾が必要
フリー素材やCCライセンスの利用
ネットプリントで利用したい画像や文書は、著作権フリーまたはライセンス明記されたものを選びましょう。
例
- フリー素材サイト(イラストAC、ぱくたそなど)
- Creative Commons(CC)ライセンスが付いているコンテンツ
- 商用利用・改変の可否を必ず確認
ネットプリント事業者の規約もチェック
多くのネットプリントサービス(例:セブンイレブンの「netprint」、ローソン・ファミマの「PrintSmash」など)では、利用規約で著作権に関する注意事項が明記されています。
例:
「著作権法その他の法令に違反するデータのアップロードは禁止されています。」
このような規約に違反した場合、サービス停止や法的措置の可能性もあります。
実際のトラブル例
- ネットプリントで同人誌の頒布を行い、出版社から削除依頼が届く
- アイドル写真を使ったグッズを印刷・販売し、肖像権の侵害で警告
- 商用サイトのロゴを無断で印刷して使用し、著作権侵害と指摘される
まとめ

| チェック項目 | OK / NG の目安 |
|---|---|
| 自作のイラスト・文章 | OK |
| 雑誌のコピー | NG(許諾要) |
| 商用のロゴ・写真 | NG |
| フリー素材 | OK(ライセンス確認) |
| 二次創作(非公開) | グレー(黙認されるケース多いが自己責任) |
| 二次創作(公開・シェア) | 原則NG(配布扱いになる) |
| 教材の印刷(自分用) | OK(私的使用の範囲) |
| 教材の印刷(配布用) | NG(許諾要) |
以上、ネットプリントの際に気を付ける著作権のポイントについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

