ネットプリント(インターネット経由でコンビニなどのプリンターに文書や写真を送信・印刷できるサービス)は非常に便利ですが、個人情報漏洩のリスクがゼロではありません。
以下では、どのような点に注意が必要か、どのようにリスクを下げられるかについて、セキュリティの観点から詳しく解説します。
ネットプリントにおける個人情報漏洩のリスクとは?
プリント予約番号の「共有・漏洩」
ネットプリントでは、アップロード後に発行される予約番号(印刷コード)を使って印刷します。
この番号が第三者に知られると、誰でも該当の文書を印刷できてしまうというリスクがあります。
例:
- メールで送った予約番号が誤送信される
- SNSなどで誤って公開してしまう
- 画面をスクリーンショットして共有した際に、番号が写っていた
アップロード先のサーバーの安全性
ネットプリントの文書は、一定期間クラウド上のサーバーに保存されます。
このサーバーが攻撃を受けたり、脆弱性を突かれたりすると、データが不正アクセスされる可能性があります。
ただし、大手サービス(例:セブン‐イレブンの「ネットプリント」やローソンの「PrintSmash」など)は、SSL通信の暗号化や認証システム、定期的なサーバー保守などの安全対策を施しており、このリスクはかなり低く抑えられています。
コンビニ店頭での放置・取り違い
印刷後にプリントを取り忘れたり、他人が先に取り出してしまうという物理的なリスクもあります。
例
- 自分の印刷が完了したあと、しばらく放置してしまう
- 他人が間違って(あるいは故意に)持ち帰ってしまう
特に注意すべきデータの種類
以下のような機密性の高い文書をネットプリントで印刷する際は、リスクをより慎重に考慮すべきです。
- 履歴書や職務経歴書(氏名・住所・電話番号など)
- 診断書・医療記録
- 契約書・銀行口座情報
- 学校の成績表や願書
- マイナンバー、パスポートのコピーなどの公的書類
個人情報漏洩を防ぐための対策
予約番号は限定的に共有
- 必要な相手にのみ伝える
- SNSやチャットアプリで不用意に共有しない
- できれば口頭で伝えるか、すぐ削除するメッセージで通知する
印刷後はすぐに回収
- 店頭での放置を避ける
- 複数枚印刷した場合は、すべてのページが揃っているか確認
印刷後にデータを削除する
多くのネットプリントサービスでは、印刷完了後も一定期間データがサーバーに残ります。
可能であれば、マイページやアプリから自分でデータを削除しましょう。
公共Wi-Fiではアップロードしない
フリーWi-Fiを利用すると、通信が盗聴される可能性があります。
アップロード作業は、自宅の安全なネットワークから行うのが望ましいです。
パスワード印刷を活用(対応サービスのみ)
サービスによっては、予約番号+パスワードを設定できるものもあります。
これにより、二重認証のような安全性が得られます。
主要サービスの安全性について簡単に比較
| サービス名 | 暗号化通信 | パスワード保護 | データ保存期間 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| セブン-イレブン「ネットプリント」 | あり(SSL) | なし | 最大7日間 | 操作がシンプル、予約番号のみで印刷 |
| ローソン/ファミマ「PrintSmash」 | あり(SSL) | 一部対応 | 最大7日間 | アプリ経由、Bluetooth接続でも印刷可 |
| eプリントサービス | あり(SSL) | 一部対応 | 最大7日間 | 文書種類に応じた分類が可能 |
まとめ

ネットプリントは、便利でありながら個人情報を扱う際には注意が必要なツールです。
特に以下のような点を守ることで、ほとんどの漏洩リスクを防ぐことができます。
- 予約番号の扱いは慎重に
- 公共の場で印刷後はすぐに回収
- セキュリティの弱いWi-Fi環境では使わない
- 機密性の高いデータはなるべく印刷しない、あるいは一時的なデータに変換する(例:住所をマスキングするなど)
個人でできるリスク管理を行うことで、ネットプリントは安全かつ便利に使えるツールになります。
以上、ネットプリントは個人情報漏洩の危険性があるのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

