タペストリーは美しい装飾品であり、織物としての芸術性も高いため、正しい保管方法をとらないと、色褪せやカビ、虫食い、折りジワなどのトラブルが起きやすいです。
以下では、長期保管・季節保管・引越し時の一時保管などを想定して、タペストリーの正しい保管方法を詳しく解説します。
目次
基本的なタペストリー保管の考え方
タペストリーは織物(布地)でできているため、基本的には衣類や美術織物と同じく、「湿気・直射日光・虫害・圧迫」から守ることが大切です。
タペストリー保管のステップ
収納前の準備
ホコリ・汚れの除去
- やわらかいブラシやハンディモップで、表面のホコリを軽く払いましょう。
- 汚れがある場合は中性洗剤でごく軽く手洗い、もしくはドライクリーニングが可能か確認。
- シミがあるまま収納すると、カビや変色の原因になります。
しっかり乾燥させる
- 洗った場合や湿気を含んでいると感じる場合は、風通しの良い日陰で完全に乾かすことが必須です。
- 湿気が残っているとカビ・悪臭・虫食いの原因になります。
保管方法の選択
丸めて保管(最も推奨)
- タペストリーを芯(芯棒)に巻きつけて保管するのがベスト。
- 芯材には紙管(ポスター筒)やプラスチック芯など、布にシワがつきにくいものを使いましょう。
- 布面を外側にして、緩やかに巻くのがポイント。きつく巻くと繊維が傷みます。
- 巻いたタペストリーは不織布や綿布で包み、通気性のよい箱や袋に入れましょう。
折りたたむ場合(スペースがない時)
- 折り目には薄紙や和紙を挟むとシワがつきにくくなります。
- なるべく折り目の回数を減らして大きめに畳みましょう。
- 定期的に広げて、シワ戻しや虫チェックを行うと劣化を防げます。
保管場所の条件
| 条件 | 理由 |
|---|---|
| 湿度50%前後・風通しの良い場所 | 湿気を防ぎ、カビや虫食いを抑える |
| 直射日光の当たらない場所 | 色褪せ・繊維の劣化を防ぐ |
| 高温を避ける(25℃以下推奨) | 繊維の劣化を遅らせる |
| 虫除け剤を併用 | ウールやコットン製品は特に要注意 |
※ クローゼットや押し入れなどの収納スペースを使う場合は、除湿剤(乾燥剤)と防虫剤を併用すると安心です。
保管後のお手入れとチェック
- 年に1〜2回は中身を確認し、虫やカビの兆候がないか確認しましょう。
- 必要に応じて風を通し、シワがある場合は低温スチームアイロンで整えます(あて布必須)。
- 飾る際は紫外線カットフィルムやカーテン越しに飾ると、色褪せ防止になります。
素材別の注意点
| 素材 | 注意点 |
|---|---|
| 綿(コットン) | 湿気を吸いやすいので、乾燥管理をしっかりと |
| 麻(リネン) | シワになりやすいので、丸めて保管推奨 |
| ウール(毛) | 虫に食われやすいため、防虫剤を必ず使用 |
| 化繊(ポリエステル等) | 比較的劣化しにくいが、日光には注意 |
引越しや短期保管時の対処法
- 長期よりも短期間の保管なら、布で包んで段ボールへ収納でも問題ありません。
- 湿気が気になる季節は、シリカゲルなどの乾燥剤を一緒に入れておくと安心です。
- プチプチ(エアパッキン)で巻くと保護にもなりますが、長期では通気性が悪くなるので注意。
よくあるNG保管
| NG例 | 問題点 |
|---|---|
| 透明のビニール袋に入れて密閉 | 通気性が悪く、湿気でカビや劣化の原因に |
| タンスの奥で数年放置 | 虫食いや変色に気づかず手遅れになることも |
| 直接床や壁に密着 | 結露や湿気によってシミが発生することも |
まとめ

- 収納前に表面の汚れ・ホコリを除去
- 湿気を完全に飛ばしてから保管
- 芯に巻いて保管する(折りジワを防ぐ)
- 不織布や布で包み、防虫剤を入れる
- 湿度と温度に気をつけた収納場所を選ぶ
- 年に数回は中身を点検する
以上、タペストリーの保管方法についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

