ロゴとエンブレムは似たような文脈で使われることが多い言葉ですが、デザインやブランド戦略の観点では明確な違いがあります。
ここでは、両者の違いをできるだけ詳しく、体系的にご説明します。
目次
定義の違い
ロゴ(Logo)
ロゴ(ロゴタイプ)は、企業名・ブランド名・商品名などを視覚的に表現する文字・記号のデザインを指します。
主にブランド名や会社名を「読める形」でデザイン化したものです。
- 主な構成要素:文字(タイポグラフィ)、場合によってはシンボルやアイコン
- 用途:ブランドの認知度向上、名刺、Webサイト、広告、商品パッケージなど
- 目的:名前そのものの印象付け
例
- Coca-Colaの筆記体ロゴ
- Googleのカラフルな文字ロゴ
- Sonyのシンプルなロゴタイプ
エンブレム(Emblem)
エンブレムは、象徴的なマークやシンボルと文字要素が一体化したデザインを指します。
徽章、紋章、バッジに近いイメージで、歴史的・伝統的な印象を持たせる場合が多いです。
- 主な構成要素:図形(盾、円、リボンなど)+文字
- 用途:スポーツチーム、学校、官公庁、伝統的な企業、プレミアムブランドなど
- 目的:ブランドの伝統・威厳・象徴性を強調
例
- 自動車メーカーのエンブレム(Mercedes-Benzのスリーポインテッドスター)
- スポーツチームのエンブレム(サッカークラブのバッジ)
- ハーレーダビッドソンのバッジ風エンブレム
デザイン上の特徴
| 項目 | ロゴ | エンブレム |
|---|---|---|
| 主体 | **文字(タイポグラフィ)**が中心 | シンボル+文字の一体化 |
| 読みやすさ | 名前が明確に読める | 一部読みづらい場合もある |
| デザインの自由度 | 比較的シンプルに使える | デザインが複雑になることが多い |
| 使用用途 | あらゆる媒体で汎用的に使用可能 | 小さくすると視認性が落ちやすい |
| ブランド印象 | モダン、ミニマル、柔軟 | 伝統的、格式高い、堅牢 |
用途と選ばれる場面
ロゴが適している場面
- IT企業やスタートアップなど、現代的なブランドイメージを出したい場合
- Webやスマホアプリなど、小さい画面にも適したデザインが必要な場合
- ブランド名自体を強く覚えてほしい場合
エンブレムが適している場面
- 歴史的背景や伝統を強調したい場合
- スポーツチームや学校、政府機関などの団結感・威厳を出したい場合
- 高級ブランドのプレミアム感を演出したい場合(自動車メーカー、ウイスキー、時計ブランドなど)
まとめ

| ロゴ | エンブレム |
|---|---|
| ブランド名そのものの印象を重視 | ブランドの象徴や伝統性を重視 |
| シンプル、汎用的なデザイン | 複雑で象徴的なデザインが多い |
| デジタル時代に親和性が高い | 歴史や格式を感じさせたい場合に向く |
実用的なアドバイス
- ブランドの未来志向性や柔軟性を示したい → ロゴ
- 伝統や信頼感、格式を演出したい → エンブレム
- 併用するブランドもある(例:自動車メーカー)
→ 通常のマーケティングにはロゴ、製品本体や特別なイベントにはエンブレムを使い分けるケースが多い
以上、ロゴとエンブレムの違いについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

