ポスターが「波打つ(たわむ・ヨレる・しわしわになる)」というのは、主に湿気や保存状態の影響で紙が変形することによって起こる現象です。
特に大切なポスターや限定品のポスターでは、なるべく元のフラットな状態に戻したいというニーズがあるでしょう。
以下では、「原因の理解」から「直し方」そして「今後の予防策」まで、プロフェッショナルな視点で詳しく解説します。
目次
ポスターが波打つ原因とは
湿気の吸収
紙は湿気を吸うと膨張し、乾燥時に収縮します。
この繰り返しが波打ちの原因になります。
巻いた状態で長期間放置
ポスターを丸めた状態で保管していると、端の部分が波打つことがあります。
紙の質
薄い紙やコート紙は湿気の影響を受けやすく、波打ちしやすい傾向にあります。
波打ちポスターの直し方
以下に、自宅でも比較的安全にできる方法を3つ紹介します。
方法①:重しを使って平らに戻す(最も安全)
手順
- ポスターを清潔な平面(大きめの机や床)に広げる。
- ポスターの上に薄い布またはトレーシングペーパーを敷く(直接触れさせない)。
- 均等に重し(本やガラス板など)を置く。
- 湿気の少ない場所で数日間放置。
ポイント
- 湿気の多い場所では逆効果なので、エアコンや除湿器を併用すると効果的。
- 高価なポスターやインクジェットプリントの場合、インクの転写に注意。
方法②:アイロンのスチームで修正(中級者向け・注意が必要)
手順
- アイロンをスチームモードにする(温度は「低〜中」)。
- ポスターの上に布やペーパーを敷く(必須)。
- アイロンを「浮かせたままスチームを当てる」。
- 紙が柔らかくなったら、上から重しを置いて冷ます。
ポイント
- アイロンは絶対に紙に直接当てない。
- スチームで紙が柔らかくなったところで重しを使って形を整える。
- 高温・加圧すると紙がテカる(グロス化)ので注意。
方法③:加湿→重し(湿度調整テクニック)
手順
- ポスターを「湿度の高い浴室」などに15〜30分置く(直接水滴がかからないよう注意)。
- 柔らかくなったら、乾いた部屋で布をかけて重しをのせる。
- 一晩放置。
ポイント
- 湿度はあくまで「柔らかくするため」で、水分を吸わせすぎない。
- 湿度の調整が難しいため、加湿器付きの密閉空間(収納ケース)などがあると便利。
やってはいけないNG行為
- ポスターを直接アイロンがけ(インクがにじんだり紙が焦げます)
- 水を霧吹きで吹きかける(ムラになりやすい)
- ドライヤーの高温風を直接当てる(紙が焼ける・テカる)
波打ち防止のための保管方法
フラット保管
- 購入後すぐにフラットなケースに移すのがベスト。
- 画材屋で売っている「ポスターファイル」や「プラスチック板+バインダー式の収納」が◎
湿度管理
- 湿度は40~60%程度が理想。
- 押入れやクローゼットは湿度が高くなるので、乾燥剤と一緒に保管。
丸める場合の注意
- 裏巻き(印刷面を外側)にして巻く。
- 保管時には筒の中に紙や不織布を挟んで直接接触を避ける。
専門業者に依頼する選択肢
高額なアートポスター、ヴィンテージ映画ポスター、限定アニメグッズなどの場合、「紙修復専門業者」に依頼するのも選択肢の一つです。
料金の目安:数千円〜1万円以上/枚(波打ちの程度や素材による)
まとめ

| 方法 | 難易度 | 安全性 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 重しで平らに戻す | 低 | ◎ | ★★★★★ |
| アイロンのスチーム | 中 | △ | ★★★☆☆ |
| 湿気+重し | 中 | ○ | ★★★★☆ |
ポスターの波打ちを直すには、無理に手早くやろうとせず、じっくり湿度と圧力で整えるのがポイントです。
紙の性質に配慮しながら、慎重に作業しましょう。
以上、ポスターの波打ちの直し方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

