名刺の「塗り足し(ぬりたし)」とは、名刺のデザインを印刷する際に、仕上がりサイズよりも外側に3mm程度の余白(塗り足し部分)を追加することを指します。
これにより、断裁時に紙のズレが生じても、余白ができずにデザインが綺麗に仕上がります。
目次
塗り足しの重要性
名刺は通常、印刷後に断裁して仕上がります。
しかし、断裁機の精度にはわずかな誤差があるため、デザインの端ぎりぎりでカットすると、以下のような問題が発生する可能性があります。
- 白いフチができる
→ 背景が全面カラーの場合、塗り足しがないと断裁ズレで余白が発生し、不自然な白枠ができる。 - デザインが欠ける
→ ロゴや文字が端にある場合、ズレにより大事な部分が切れてしまうことがある。
これを防ぐために、デザインの背景や画像は仕上がりサイズよりも外側に3mm以上広げて作成し、余裕をもって印刷するのが一般的です。
名刺の塗り足し設定
名刺の一般的なサイズ
日本の標準的な名刺サイズは91mm × 55mmですが、塗り足しを考慮すると、デザインデータのサイズは以下のようになります。
- 仕上がりサイズ:91mm × 55mm
- 塗り足し込みサイズ:97mm × 61mm(上下左右3mmの余白を追加)
塗り足しを考慮したデザインルール
- 背景や写真は仕上がりサイズ+塗り足し(97mm × 61mm)まで広げる
- 重要な文字やロゴは仕上がりサイズの内側3mm以内に配置(安全マージン)
ソフトごとの設定方法
Adobe Illustrator
- 新規ドキュメント作成時に「トンボと塗り足し」を設定
- 「アートボードサイズ」:91mm × 55mm
- 「塗り足し」設定で上下左右3mm追加
- 実際のデザインエリアは97mm × 61mmになる
- 背景や画像は塗り足し部分まで広げる
- ベクターデータ(AI・PDF保存時)は「トンボ(トリムマーク)」をつける
Photoshop
- 新規ドキュメントを作成
- 幅97mm、高さ61mm(解像度300dpi推奨)
- ガイドを設定
- 仕上がりサイズ(91mm × 55mm)に合わせてガイドを追加
- 背景・画像を塗り足し範囲まで広げる
- トンボを入れる(必要に応じて)
- 印刷所の指示に従う
塗り足しを忘れるとどうなる?
塗り足しを設定しないと、以下のようなトラブルが発生します。
断裁ズレによる白フチ
- 背景がカラフルなデザインの場合、断裁ズレで白い線が出る
- デザインの統一感が損なわれる
重要な情報の欠落
- 文字やロゴが端にあると、ズレで一部が切れる
- 読みにくい、見栄えが悪くなる
名刺の塗り足しのポイントまとめ
- 塗り足しは3mmが基本(印刷会社の指定がある場合は確認)
- 背景や写真は塗り足し部分まで伸ばす
- 文字やロゴは仕上がりサイズの内側3mmに配置(安全マージン)
- Illustratorなら「塗り足し設定」、Photoshopなら適切なサイズで作成
- トンボをつけると、印刷所でのカットが正確になりやすい
これらを意識すれば、印刷時の仕上がりが格段に良くなります。
以上、名刺の塗足しについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

