横断幕の勘定科目は、購入目的や利用場面によって異なります。
同じ「横断幕」でも、広告用かイベント用か、社内掲示用かで仕訳が変わります。以下で詳しく整理します。
目次
勘定科目の決め方の基本ルール
会計処理では、物の形や材質ではなく「目的と使用期間」で勘定科目を判断します。
横断幕の場合は、次の2つの観点で分類します。
- 目的・用途
- 販売促進・広告活動 → 広告宣伝費
- 社内行事やイベント → 会議費・福利厚生費
- 長期的な設置(看板代わり) → 工具器具備品
- 展示会や催事の備品としての利用 → 消耗品費 or 備品
- 使用期間・金額
- 使用期間1年未満 or 取得価額が10万円未満(中小企業なら30万円未満まで即時償却可) → 消耗品費など
- 使用期間1年以上かつ高額 → 資産計上(減価償却)
ケース別の具体例
広告宣伝目的
- 例:商店街のセール告知、会社名入りの宣伝用横断幕
- 勘定科目:広告宣伝費
- 仕訳例:
(借方)広告宣伝費 ○○円 /(貸方)現金(または未払金) ○○円
イベント・式典用(短期利用)
- 例:運動会、式典、展示会ブース用横断幕
- 勘定科目:会議費、福利厚生費、または販売促進費
- 社外向けの販促 → 販売促進費や広告宣伝費
- 社内向けイベント → 福利厚生費や会議費
- 仕訳例(展示会用の場合):
(借方)販売促進費 ○○円 /(貸方)現金(または未払金) ○○円
長期利用・看板代わり
- 例:店舗入口に1年以上常設する横断幕
- 勘定科目:工具器具備品(資産計上)
- 減価償却対象(通常耐用年数は5〜10年程度、材質や用途により異なる)
- 仕訳例:
(借方)工具器具備品 ○○円 /(貸方)現金(または未払金) ○○円
消耗品扱い
- 例:半年以内の使用で廃棄予定、または低額(10万円未満)
- 勘定科目:消耗品費
- 仕訳例:
(借方)消耗品費 ○○円 /(貸方)現金(または未払金) ○○円
税務上の注意点
- 金額基準:10万円未満は原則消耗品費で処理可能。中小企業は30万円未満まで即時償却可(少額減価償却資産制度)。
- 耐用年数:常設物の場合は、税務署が看板と同じ耐用年数で判断することがあります。
- 広告宣伝費との区別:単なる社内案内用は広告宣伝費ではなく消耗品費や会議費になるので注意。
実務上のポイント
- 見積書や請求書に用途が記載されているかを確認すると科目判断がしやすい
- 短期か長期かの証拠(イベント日程など)を残すと税務調査で有利
- 制作費+デザイン費も同じ科目で処理するのが一般的
以上、横断幕の勘定科目についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

