卒業証書を入れる「賞状筒(しょうじょうづつ)」は、日本の卒業式や表彰式において非常に重要な役割を果たすアイテムです。
以下では、その基本的な構造から素材、選び方、マナー、さらには保管方法や代用品まで、賞状筒について詳しく解説します。
目次
賞状筒とは?その役割と目的
賞状筒は、卒業証書や表彰状といった重要な書類を折り曲げずに安全に持ち運び・保管するための筒型ケースです。
卒業式では、卒業証書を直接手渡されることもありますが、多くの場合はこの賞状筒に入れられた状態で渡されます。
主な目的
- 証書の折れや汚れを防止
- 雨や湿気などによる劣化から守る
- 卒業式にふさわしい厳粛で格式ある雰囲気を演出
賞状筒の構造と種類
一般的な構造
- 本体(筒状):厚紙やプラスチック、革風素材などで作られ、中に賞状を入れる
- 蓋(キャップ):筒の片側を閉じるフタ。ネジ式や差し込み式がある
- 内側:紙を保護するために布やクッションが付いていることも
主な種類
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 紙製(厚紙) | 最も一般的。軽くて扱いやすい。学校名や校章入りも多い。 |
| プラスチック製 | 強度があり、水濡れにも比較的強い。長期保管向き。 |
| 高級布貼り(ビロードなど) | 見た目が豪華。記念品や重要な証書用に使われる。 |
| 伸縮タイプ | 長さを調整でき、A3やA4サイズどちらにも対応。 |
賞状筒のサイズと対応書類
対応サイズ
- A4(210×297mm)
- B4(257×364mm)
- A3(297×420mm) など
※日本の多くの学校ではB4サイズの卒業証書が一般的ですが、大学や専門学校ではA3サイズを採用していることもあります。
筒を購入する際は、あらかじめ証書のサイズを確認することが重要です。
賞状筒の色とデザインの意味
色のバリエーション
- 黒(漆黒):最も格式高く、大学や公的機関で多く使われる
- 紺・エンジ・緑:学校のカラーに合わせることが多い
- 金・銀・校章入り:校名やエンブレムが箔押しされているものは高級感がある
学校ごとに特色を出すため、オリジナルデザインの筒が用意される場合もあります。
たとえば、校章が入ったり、学校名が金字で印刷されていることもあります。
購入と入手方法
学校から支給される場合
- 多くの小中高校・大学では卒業式当日に支給される(費用は授業料や卒業費に含まれている)
個人で購入する場合
- 文房具店・通販・百貨店・Amazon・楽天などで購入可能
- 名前入れ(名入れ)や校章入りのオーダー品もあり
賞状筒のマナーと注意点
卒業式での扱い
- 式典では筒を右手に持ち、胸の前に掲げて受け取るのが一般的
- 写真撮影では筒を両手で持つと丁寧な印象
注意点
- 蓋を開け閉めする際に無理に回すと割れる場合あり
- 中身を取り出すときは丁寧にスライドさせる(紙が破れる恐れ)
保管方法とアフターケア
保管場所
- 高温多湿を避け、直射日光の当たらない場所
- 書類が丸まらないよう、証書を額に入れて飾るのもおすすめ
長期保存のコツ
- 筒の中に乾燥剤を入れる(カビ防止)
- 筒ごと専用の箱に保管するとさらに安心
代用品やアレンジアイデア
代用品として使えるもの
- ポスター筒:サイズが合えば流用可能。硬質紙・プラ製が多い
- 図面ケース:建築業界などで使われる長筒タイプ
アレンジ活用法
- 記念品としてリボンやシールで装飾
- 中にメッセージカードや写真を入れると記念に残る
トリビア:賞状筒の進化
- 江戸時代の証書は巻物(巻紙)で渡されていた
- 明治以降、西洋式の「賞状」が普及し、筒型のケースが定着
- 近年は「デジタル卒業証書」も登場しており、物理的な筒がない場合もある(ただし儀式では今も実物が重要)
まとめ

賞状筒は、卒業という人生の節目を形に残すための大切なアイテムです。
単なる「ケース」ではなく、思い出・格式・証明をしっかりと守る役割を果たしています。
学校ごとに個性があり、素材や色、装飾にも違いがあるため、用途に応じて最適なものを選び、丁寧に扱うことが大切です。
以上、卒業証書を入れる賞状筒についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

