「卒業証書」と「学位記」は、どちらも学校の修了を証明する文書ですが、その意味や役割、対象者、発行主体には明確な違いがあります。
以下で詳しく解説します。
目次
卒業証書とは?
概要
卒業証書とは、特定の学校課程を修了したことを公式に証明する文書です。
小学校から高等学校、専門学校、大学など、すべての教育段階で発行される可能性があります。
主な特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 意味 | 学校の「卒業」を証明する書類 |
| 対象者 | 小・中・高・大学などの卒業者 |
| 法的根拠 | 学校教育法(特に義務教育において) |
| 発行者 | 学校長(小・中・高)、大学長など |
| 用途 | 就職・進学時の卒業証明、各種手続きの証明書類など |
形式の一例(高校卒業証書)
卒業証書
氏名 ○○○○
上記の者は当校の課程を修了したので、これを証する。
令和〇年〇月〇日
○○高等学校 校長 ○○○○
学位記(がくいき)とは?
概要
学位記は、大学・大学院などにおいて、学士・修士・博士の学位を取得したことを証明する公式文書です。
単なる「卒業」ではなく、「学位授与」という一段上の資格の証明になります。
主な特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 意味 | 学位(学士・修士・博士)を授与された証明書 |
| 対象者 | 大学・大学院の学位取得者 |
| 法的根拠 | 学位規則(文部科学省令) |
| 発行者 | 学長・総長(大学によって異なる) |
| 用途 | 資格申請、留学、研究職・専門職就職などでの証明書類 |
学位の種類と対応課程
| 学位の種類 | 対応する課程 |
|---|---|
| 学士(〇〇学) | 大学(学部) |
| 修士(〇〇学) | 大学院(修士課程) |
| 博士(〇〇学) | 大学院(博士課程) |
形式の一例(学士)
学位記
氏名 ○○○○
本学において所定の課程を修了し、学士(経済学)の学位を授与したことを証明する。
令和〇年〇月〇日
○○大学 学長 ○○○○
違いを整理すると
| 項目 | 卒業証書 | 学位記 |
|---|---|---|
| 証明するもの | 学校の「卒業」 | 「学位」の取得(学士・修士・博士) |
| 対象校 | 小学校~大学すべて | 原則として大学以上(高等教育) |
| 発行者 | 学校長、校長 | 学長、総長 |
| 法的意味合い | 卒業資格の証明 | 学術的・専門的資格の証明 |
| 使用場面 | 進学・就職時の卒業証明 | 留学、資格申請、大学院進学など学位が必要な場面 |
補足:どちらが重要?
どちらも大切な書類ですが、目的によって重要性が異なります。
- 就職や転職時に「卒業しているか」を確認される場面では、卒業証書(あるいは卒業証明書)が必要です。
- 海外大学院への出願や、学位が必要な国家資格の申請などでは、学位記(または学位証明書)が求められます。
卒業証書と学位記、どちらを失くしたら困る?
実務上で重要なのは証明書のコピーや正式な証明書(卒業証明書・学位証明書)であるため、原本を紛失しても再発行が可能なケースが多いです。
ただし
- 卒業証書は再発行不可のことが多く、証明書(証明文書)で代用されます。
- 学位記も原本は再発行されない場合が多く、代替として「学位授与証明書」を申請します。
まとめ

| 内容 | 卒業証書 | 学位記 |
|---|---|---|
| 目的 | 学校課程の修了証明 | 学術的学位の授与証明 |
| 対象 | 小~大すべて | 大学・大学院限定 |
| 書類の重み | 卒業の証 | 学問的資格の証 |
| 実用面での再発行 | 原則不可(代替証明書可) | 原則不可(代替証明書可) |
以上、卒業証書と学位記の違いについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

