チラシ印刷のための業者の選び方
はじめに
チラシ印刷の業者とは、その名の通り、チラシを印刷する業者のことです。
そのチラシは、新聞に挟まれている、ポスティングによってポストに投函されている、または回覧板に挟まっているなどによって、皆さんの目に触れる機会が多いのではないでしょうか。
ここでは、チラシ印刷の際の業者選びを紹介していきます。
チラシ印刷の業者を頼る必要性
なぜ、チラシ印刷の業者に頼むのか、それは効率化のためです。
自分で印刷をする場合、それなりのコストと手間がかかるため、チラシ印刷の業者に依頼して印刷をしてもらうことが一番効率良く、かつスピーディです。そこに、業者に頼る必要性があります。
チラシ印刷会社は、その業務を専門に扱っているため、早くて利便性があります。ただし、どんなチラシを印刷するかによって、業者の選び方が変わります。
印刷会社を選ぶための基準
現在は、インターネットで検索をすれば、印刷会社を簡単に見つけることができます。
しかし、数多くの印刷会社が存在するため、選択に悩むことも多いのではないでしょうか。どの印刷会社でも同じというわけではなく、目的によって選ぶ基準が変わります。
それでは、良い印刷会社を選ぶためには、何を基準にすればよいのでしょうか。
料金やスピードのみを基準に選ぶ人も多いかもしれませんが、価格は絶えず変化していくため、選択の基準としては、印刷の種類などの目的によって、またサービスの内容を比較して決定していくことが重要でしょう。
印刷通販と地元印刷
印刷通販とは、営業する担当者がいないカスタマーサポートであり、基本的には、ホームページから発注する形になります。
人件費がかからない分、料金は、通常の印刷会社よりも約20~30%程度安くなる場合が多いでしょう。
地元印刷は、リアルな印刷会社になります。
見積もりや問い合わせ、商談などを直接行ってくれます。料金は、交渉次第で安くなる可能性があります。見積もりは、電話やメールなどでの対応、または営業担当者が直接訪問先で請け負った注文などを持ち帰り、検討して承認します。
それにより、時間がかかる場合があります。注文や支払い方法は、印刷の仕様、納品条件を依頼者から聞き、契約をする形になります。現在では、回収不可能のリスクを軽減するため、納品後の支払いにすることが多いです。
また、地元印刷では、最新鋭の機械を使っていることが多いため、品質が良いです。
失敗しないチラシ印刷会社を選ぶポイント
質の高い仕上がり
ポイント① 「安い」や「安心」には注意
チラシ印刷会社の中には、「安い」「安心」と書かれた張り紙などがありますが、それには注意が必要となります。
「安い」と書かれているところと、特に書かれていないところを比較した場合、前者が1枚1円、後者が1枚3円とします。
例えば、A4サイズで表裏の100部印刷を、前者にお願いするとしたときに、「基準の違い」「品質の差」などを確認せずに依頼をしてしまうと、結果的に失敗することがあります。
つまり、「安い」という言葉だけでは、判断できないことがあります。
また、サイズによっても値段が変わるため、よく確認をしてから注文するようにしましょう。
「安心」という表現の場合、どこまでが安心なのかは印刷会社によって様々ですが、取引額や納期など、きちんと約束通りに対応できる業者を選びたいものです。
お問い合わせの中で一番多いのは、納期までに納品できるかなど、スケジュールに関する内容になります。また、デザインに関することや印刷技術に関する要望も多いです。
発注側の無理な要望にも応じてもらえるかということも、良い印刷会社かどうかを判断する基準になります。
安心、かつ安全で、安い業者選びをしましょう。
ポイント② 発注する前にその印刷会社のサンプルを取り寄せる
失敗しないための一つの方法は、印刷会社のサンプルを取り寄せて、どのような印刷の仕方をしているかを確認することです。
無料で配布されているサンプルを実際に見ることで、懸念点などを確認することができ、安心して発注しやすくなるのではないでしょうか。他にも、工程別で印刷している会社もあります。そのサンプルも、参考にしてみてはいかがでしょうか。
その中で、自分に見合った印刷会社を選択するとよいでしょう。
ポイント③ 納期や品質を確認する
印刷会社によって、納期や品質が違います。
自分が発注したときに、まず納期が間に合うか、品質は良いかなどを確認する必要があります。
例えば、工程によって別々の会社で印刷している印刷会社の場合、通常と比べて、納期や品質に差が出る可能性があります。そのため、確認を怠った場合には、品質が悪い、納期に間に合わないなどの不都合が出てきてしまいます。
トラブルが起きないよう、納期期限と品質について、事前に必ず確認しましょう。
ポイント④ スタッフの対応
スタッフの対応によって、良い印刷会社なのかが判断できる場合があります。
例えば、名刺のサイズは様々ですが、どのサイズでも対応可能である、また納期まで時間がない場合でも短期間で印刷や加工を行ってくれるなど、対応が良い印刷会社は融通が利くため、難しい場合でも対応してくれます。
また、急な変更であっても臨機応変に対応してくれることも、判断材料の一つになるでしょう。
ポイント⑤ 自社の工場を所有しているかどうか
自社工場を所有しているかどうかという点について、印刷会社でも自社工場を所有していない会社もあるため、発注する前に、まずその会社について詳しく調べる必要があります。
その中で、仲介業をする印刷ブローカーというものが存在します。
印刷ブローカーとは、集客や企画、または営業代行をする業者です。
この業者を介してしまうと、多くの手間やトラブルのきっかけになる可能性があります。頼むこと自体は、決して悪いわけではありません。面倒な作業の代行、営業に関すことを代わりに行ってくれるなどのメリットがあります。しかし、情報の伝達によってミスにつながる場合があります。
そのため、企画やデザインから納品まで一括してスピーディに進めることのできる、自社工場を所有している会社がよいでしょう。
インターネットで検索をすれば、各社の詳細が分かります。下調べをしてから発注しましょう。
ポイント⑥ 従業員の姿が見える
営業スタッフだけではなく、デザイナーやオペレーター、生産スタッフの姿が見えること、他にも、電話対応や受付スタッフの対応の仕方もきちんとしているかも重要となります。
印刷には、多くの人が関わるため、知らされていないということがないような連絡体制や連携が取れているかも大事です。
このような社内の体制がしっかりしている会社を選びましょう。
ポイント⑦ 企画とデザインから製品化まで一気通貫で対応ができるか
企画とデザインから製品化まで、一気通貫で対応が可能かどうかによって内容が変わります。一気通貫で対応してくれる場合は、窓口が一つであることが多く、対応がスムーズに進みます。
逆に、一気通貫できない場合は、各工程で別々の会社が対応することが多く、急な変更を依頼したときに、その部分への対応方法などに担当者が答えられない場合には、たらい回しにされる可能性があります。
これが一気通貫で対応できる会社であれば、急な変更や、万が一のトラブルにも対処できるため、そのような印刷会社を選択することをおすすめします。
ポイント⑧ 印刷会社の歴史
歴史がある印刷会社を選ぶということも、重要です。
なぜなら歴史があるということは、経験が豊富であり、技術があるということの証明です。そのため、万が一のトラブルや急な変更にも、迅速な対応をしてくれることが多いでしょう。また、技術的な部分や印刷方法のことで質問をすると、詳しく教えてくれます。
創業歴や過去の実績などは、印刷会社の会社案内やインターネットで閲覧することができるため、確認してみてはいかがでしょうか。
ポイント⑨ 印刷会社の見学やセミナー
印刷会社の中には、工場見学やセミナーができる場所があり、インターネットや電話などで、定期的に受け付けています。
工場見学をすることによって、どんな印刷機械を使っているか、印刷方法など、企画・デザインが合うかどうかを確認できます。また、セミナーや講習に参加することによって、その印刷会社のサービス内容を知ることができます。
これらを利用することによって、目的に沿った印刷会社を見つけることができるでしょう。
まとめ
現在、多数のチラシ印刷の業者が存在しているため、皆さんも、迷うことが多いでしょう。ここまで、印刷会社の選び方についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか。
チラシ印刷の業者をインターネットで検索する際には、ある程度の詳細を事前に確認して、自分が希望しているチラシ印刷業者を見つけてください。
また、印刷ブローカーに引っかからないためにも、チラシ印刷の業者を選択することも一つの方法です。分からないことがあれば、メールや電話などで質問してみるとよいでしょう。
印刷物は、工程によって取り返しがつかなくなることが多くあり、ミスが大きなトラブルになることもあります。
そのようなことのないように、お伝えしたポイントなどを、ぜひ参考にしてください。
インターネットや電話での無料見積もりサービスなども活用しながら、それぞれの利用目的によって、良い印刷会社を見つけましょう。