年賀状をきれいに印刷するためには、「仕上がりサイズ」「解像度(dpi)」「実際のピクセル数」この3点を正しく理解しておくことが欠かせません。
特に「dpiだけ300に設定したのに、なぜか画質が粗い」というトラブルは非常に多く、原因のほとんどは実ピクセル数不足です。
ここでは、年賀状制作で迷わないための正確な数値と考え方を、実務目線で詳しく解説します。
目次
年賀状(はがき)の基本サイズ
日本の年賀状は、郵便はがきの規格サイズで作成します。
- 仕上がりサイズ
100mm × 148mm(縦向き)
このサイズを基準に、必要なピクセル数を計算します。
年賀状印刷に適した解像度(dpi)
推奨解像度の目安
- 300〜350dpi
(迷った場合は300dpi、印刷会社指定がある場合はそれを最優先)
300dpiは家庭用プリンターから商業印刷まで幅広く対応でき、350dpiは印刷会社が基準として指定することもある数値です。
重要なのはdpiの数字そのものではなく、最終的なピクセル数が足りているかどうかです。
年賀状に必要なピクセル数【仕上がりサイズ】
300dpiの場合(もっとも一般的)
| 向き | ピクセル数 |
|---|---|
| 縦向き | 1181 × 1748 px |
| 横向き | 1748 × 1181 px |
このピクセル数で作成すれば、
- 写真
- イラスト
- 文字
すべてがシャープに印刷されます。
なぜこのピクセル数になるのか(計算方法)
ピクセル数は以下の式で求められます。
ミリ(mm) ÷ 25.4 × dpi = ピクセル数
計算例(縦向き・300dpi)
- 横:100 ÷ 25.4 × 300 ≒ 1181px
- 縦:148 ÷ 25.4 × 300 ≒ 1748px
この計算結果が、年賀状制作の基準値になります。
塗り足しが必要な場合のピクセル数
印刷会社へ入稿する場合、上下左右3mmの塗り足しを求められることがあります。
塗り足し込みのサイズ
- 106mm × 154mm
300dpi換算のピクセル数
- 1252 × 1819 px
背景を全面に配置するデザインでは、このサイズで作成し、仕上がり位置でトリミングされることを前提にします。
写真を使う場合の注意点
写真は「原寸以上のピクセル数」が必須
年賀状全面に写真を使う場合の目安
- 最低限必要:1181 × 1748 px 以上
- 理想的:2000 × 3000 px 以上
理由
- トリミング
- 回転
- 文字配置用の余白確保
これらを考えると、余裕のある解像度の写真を使う方が安全です。
よくある誤解と失敗例
「72dpiだから印刷が粗い」は正確ではない
印刷が粗くなる主な原因は、dpiの数値ではなく実ピクセル数不足です。
- dpi表示を300に変更しただけ
- もともとのピクセル数が小さい
この状態では、画質は改善しません。
重要なのは「1181×1748px以上を満たしているか」です。
A4サイズで作って縮小するのは非推奨
- 文字や線が細くなりすぎる
- 印刷時に文字がつぶれる、消えることがある
年賀状は原寸サイズで作成するのが基本です。
ソフト別・推奨初期設定
Photoshop / Illustrator
- サイズ:100mm × 148mm
- 解像度:300〜350dpi
- カラーモード:印刷会社の指定に従う(RGB指定の業者も多い)
Canva
- カスタムサイズ:1181 × 1748 px
- 書き出し:印刷用PDF推奨
年賀状作成ソフト(筆まめ等)
- レイアウト設定は初期値で問題なし
- 使用する写真素材は高解像度のものを選ぶ
まとめ
- 年賀状サイズ:100mm × 148mm
- 推奨解像度:300〜350dpi
- 必要ピクセル数(300dpi):
1181 × 1748 px - 塗り足し3mm込み(300dpi):
1252 × 1819 px - dpiよりも実ピクセル数が最重要
- 入稿仕様は必ず印刷会社に合わせる
以上、年賀状に必要なピクセル数についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

