社員証(IDカード)の素材は、使用目的・耐久性・印刷方式・コストなどに応じてさまざまな種類があります。
それぞれの素材には特徴と適切な用途があり、導入する企業の業種や利用シーンによって最適な選択が異なります。
目次
主な社員証の素材一覧とその特徴
PVC(ポリ塩化ビニル)
概要
社員証で最も一般的な素材です。
プラスチックの一種で、硬質でありながら柔軟性もあり、印刷性に優れています。
特徴
- 光沢感があり、発色が良い
- 耐水性・耐久性が高い
- 表面にラミネート加工が可能
- ICチップや磁気テープの埋め込みが容易
適した用途
- 一般企業の社員証
- セキュリティカード(IC付き)
- 長期間使用するカード
PET(ポリエチレンテレフタレート)
概要
環境への配慮やリサイクル性を重視する企業に選ばれることが多い素材です。
特徴
- PVCよりも薄くて軽量
- 耐熱性や耐薬品性に優れる
- リサイクル可能でエコフレンドリー
- 印刷には特殊な加工が必要
適した用途
- サステナビリティを重視する企業の社員証
- 一時使用のIDカード(イベント・展示会など)
PC(ポリカーボネート)
概要
非常に高い耐久性を誇り、セキュリティ性能の高いIDカードに使用される素材です。
特徴
- 耐衝撃性が非常に高い
- 紫外線や熱に強い
- 表面に傷がつきにくく、長期使用に最適
- セキュリティ印刷(ホログラムなど)に対応可能
適した用途
- 国家公務員・重要施設などのハイセキュリティID
- 長期間使用する高耐久社員証
紙(ラミネート紙
概要
安価で作成できる素材。仮の社員証やイベント用など、一時的な使用に最適。
特徴
- 非常に安価
- ラミネート加工を施すことである程度の耐久性は確保可能
- 環境への負荷が比較的少ない
適した用途
- 仮発行の社員証
- 展示会・セミナー用IDカード
バイオマスプラスチック(PLAなど)
概要
トウモロコシなど植物由来の原料を用いた環境配慮型のプラスチック。
特徴
- 焼却しても有害ガスが少ない
- 二酸化炭素排出量を削減できる
- 価格はPVCなどに比べてやや高い
適した用途
- 環境意識の高い企業
- CSR活動の一環として社員証を作成したい場合
素材選びのポイント
以下の要素を考慮して素材を選定するのが理想的です。
| 観点 | 推奨素材 |
|---|---|
| 長期使用したい | PVC / PC |
| セキュリティが必要 | PC / ICカード付きPVC |
| 環境に配慮したい | PET / バイオマスプラスチック |
| 一時的な使用 | 紙 / PET |
| コストを抑えたい | 紙 / PVC(大量印刷時) |
素材に関連する加工技術
社員証は素材だけでなく、印刷・加工技術との組み合わせも重要です。
印刷方式
- 昇華型印刷:写真やカラー印刷に適し、PVCやPETに使われる。
- 再転写印刷:発色が良く、ICチップがある凸凹面でも美しく印刷可能。
- レーザー彫刻:PC素材などに使用。改ざんが困難で高セキュリティ。
加工オプション
- ホログラム:偽造防止
- ICチップ内蔵:入退室管理、勤怠管理など
- 磁気ストライプ:従来の情報記録手段
- バーコード/QRコード:アクセス管理、社員情報の参照など
まとめ

| 目的 | おすすめ素材 | 補足 |
|---|---|---|
| 長期使用+高耐久 | PC(ポリカーボネート) | 価格は高めだが丈夫 |
| コスト重視 | PVC(ポリ塩化ビニル) | 一般的で汎用性が高い |
| 環境配慮 | PET / バイオマスプラスチック | SDGsに関心ある企業向け |
| 一時使用 | 紙 or PET | 仮社員証・イベント用に最適 |
以上、社員証の素材についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

