安い料金で効果が見えるチラシ製作講座
はじめに
チラシには、いろいろなメリットがあります。
現在では、インターネットの広告も多く見かけますが、チラシならではの良さとしては、「的確に情報を伝えること」や「適時一番旬な情報を提示できること」、チラシという媒体ならではの「信頼に値するという印象を人々に与える」ということが挙げられるでしょう。
このようなチラシの良さを活かして、効果的に宣伝をしていきたいものです。とはいえ、チラシを作るとなると、費用も時間もかかります。
そこで、効果が現れるチラシ製作を行うために、チラシについての知識を深めておきましょう。
チラシの料金は何で決まる?
チラシといっても、その種類は様々です。 当然、理想とするのは、できる限り費用を抑えて、効果的なチラシを作成することでしょう。
チラシを作成する際、チラシに要するコストについて理解しておくことで、節約する部分やどのような部分に予算を振り分けるかということの大まかな目安になります。
チラシを作成する際に決め手となるのは、製作費、印刷費、発送費の三つの分野です。
それぞれに、どのような内訳になっているのかを見ていきましょう。
製作費
製作とは、「チラシのデザインや素材集め」に関係する事柄です。
もしデザイナーにデザインを依頼する場合、デザイン料というものが発生します。
このデザイン料を節約したいのであれば、自分でデザインをするという方法もありますが、チラシは、視覚に効果的に訴えるいろいろな仕掛けがされているものです。プロのデザイナーに委託したほうが、効果的なデザインでチラシが作りやすくなるでしょう。
また、素材の中に写真を使うとなると、撮影のための費用も必要になります。
撮影スタジオを借りる費用、プロのカメラマンを用意する費用も必要です。さらには、撮影のための機材のレンタル、メイクや小道具など、こだわりを広げれば広げるだけ、時間も費用もスタッフも必要になるものです。
こうして、デザインがどのようになるのかによっても、大きく費用が変わります。
また、単純にデザインに関する費用だけでなく、チラシのサイズをどのような大きさにするのか、片面印刷にするのか両面印刷にするのかによっても大きく変わります。
インクの色やインクの素材をどうするのかも、重要なポイントです。
フルカラーにするのか、それとも単色の白黒にするのかという点だけでも、かなりコストの変化がみられることでしょう。
印刷を委託する際、印刷工場ではどれくらいの費用や期間で収めてくれるのかは交渉にもよりますが、総合的に予算をどのくらいに設定するかで、製作のためにかける時間やスタッフの数も変わります。
チラシのメインともなる重要な部分であるため、できる限り妥協せず、効果的なデザインを絞り込んだ方がよいでしょう。
こうした計画によって、良いチラシへと一歩近づくことができます。
印刷費
チラシのデザインが決まったら、次は、印刷について考えなければなりません。
基本的な考え方として、紙質が、大きく厚くなるほど高額になるという点を覚えておきましょう。
家庭用のプリンターを思い浮かべても、良い紙とインクで印刷を行うと、当然一枚当たりの印刷コストが上がります。同じように、チラシの印刷を業者に任せる場合でも、どのような紙に、どの程度の印刷をするかによって、全体の費用が大きく変わるのです。
紙質のほかにも、インクの色をどの程度使用するかによっても、費用が変わります。
一番高額なのは、フルカラー印刷です。逆に、白黒の場合は、費用を安く抑えることができます。
また、少しだけ色味を加えたいという場合、指定したいくつかの色だけで行うこともできます。
このように、全体の色合いを考えながら、ベストなインクを選んでいくことが求められます。
どのようなデザインで、どのような紙に、どのようなインクで印刷するのかが決まったら、今度は、どの程度の部数を印刷するかを決めます。
部数がどのくらい必要になるかは、単純にチラシをどの程度配布するのかによるでしょう。チラシの対象となる年齢層が地域にどの程度住んでいるのか、各家庭に配布する形式にするのか、あるいは何か特定の条件に適う人に渡すために作るのかなど、チラシの目的によって、対象となる人数は大きく変わります。
チラシを見ても、全く関心のない人たちや、チラシの内容に関係のない層の人々のためにチラシを作っても、効果的な宣伝とはいえないかもしれません。
そこで、印刷部数を的確に、無駄なく決めるためには、対象となる人々の数や配布する条件などを、あらかじめ十分に検討しておくことが大切です。チラシを印刷したものの、在庫がたくさん余ってしまうというのが一番もったいないことです。
発送代、送料
チラシを完成させたら、今度は、それを配布する場所まで輸送しなければなりません。
チラシの数によっては、専用の輸送ルートなども確立しなければスムーズな頒布が難しいこともあるでしょう。
そこまで大量のチラシではない場合は、自分の車を使って必要な場所まで届けるということもできます。輸送の費用は、実は費用の面でも決して小さいものではなく、良いルートを見つけておくことで、思わぬところで費用が浮いて製作費に当てられるなどのメリットもあります。
あらゆる方法を模索して、ベストな輸送経路を見つけましょう。
このようなチラシの政策に関わるすべてのことを、一括して相談できる会社もありますが、料金体系を見る際は、どの部分の費用が含まれた金額なのかを、しっかりと確認しておきましょう。
後になってから、オプションという名目でいろいろと費用が加算されてしまうということになると、当初の計画通りにチラシの製作は行えず、割高になってしまう可能性があります。
十分な打ち合わせを行ったうえで、チラシの製作を進めていきましょう。
安くて良いチラシをつくるためには
チラシそのものは、売り物にはなりません。
チラシの製作費は、基本的には、会社にとっては出費となります。
もちろんその効果によって売り上げが伸びればよいのですが、チラシによる損失をできる限り防ぐために、コストを抑え、それでいて高い集客力や宣伝力を発揮するチラシの製作を心がけたいものです。
では、コストパフォーマンスの高いチラシを製作するには、どうしたらよいのでしょうか。
チラシの目的と優先順位を決める
まず、自分が「何のためにチラシを作りたいのか」をしっかりとまとめることが大切です。
チラシの中で譲れない部分、またどの部分であれば費用を削ってもよいと思えるのかというバランスを、前もって決めておきましょう。つまり、最低限のクオリティを決めておくということです。
最低限のクオリティが決まったなら、それをたたき台として、更なるデザインを詰めていきます。そこから加えられるものは、最低限のクオリティという観点からすると、あってもなくても良いものであるため、思ったより費用が掛かる場合には削っていくことも簡単でしょう。
このように、最低限のクオリティを土台に、予算内に収まるオプションを加えていくと、思っていたよりも豪華なチラシが出来上がるかもしれません。
すべてを任せない
また、すべての部分を外部に委託しないことで、大きく予算を削ることも可能です。
例えば、デザインをデザイナーに委託したとしても、デザインのために使う写真や資料は、あらかじめすべて自分で用意しておき、そこから使ってもらうという決まりにすると、改めて撮影をする手間も時間も費用も削減することができます。
一部を委託し、一部を自分で補うという方法で、チラシのデザインを行っている方は少なくありません。
文章も重要
チラシにとって大切なのは、デザインだけではなく、そこに記載される文章も大切であることを忘れてはなりません。そのため、自分でチラシに掲載する文章を書く場合には、漢字や文法の間違いがないかどうかを、しっかりと確認してもらえる第三者がいると安心かもしれません。
印刷業者を選ぶ際には、校正者が文面のチェックなどを担当してくれるのかどうかなども、確認しておくとよいでしょう。
こうした事前の準備によって、コストパフォーマンスの高いチラシを作ることが可能となるのです。
チラシの効果とは
せっかく作ったチラシには、しっかりと、その役目を果たしてもらいたいものです。
最近では、ネットでのチラシにはない魅力が紙媒体のチラシにあることが再確認されています。「アナログな方法だからこそ、人の心に訴えることができることがある」といってもよいでしょう。
とはいえ、ネットの場合、クリックされた回数でチラシの効果が分かりやすく判断できますが、紙媒体のチラシの場合は、どの程度の効果があるのかがわかりにくいとうデメリットがあります。
それでは、どのようにして、紙媒体のチラシの効果を測定することができるのでしょうか。
反響と認知
チラシの効果を測るのに、まず最もわかりやすい基準となるのが「反響の大きさ」です。
お店の場合には、来店数、企業の場合には問い合わせの数など、反響を推し量る基準となるものは多く存在します。例えば、不特定多数に向けたチラシを10000枚配布した結果、反響として増えた人数や問い合わせはどのくらいの数なのでしょうか。その人数の推移によってチラシの効果がどの程度あったのか、つまり、10000枚という枚数に対して何%の増加が見込めたのかという点を推察することができるのです。
ただし、ある一定の期間だけの計測を行い、結果が振るわなかったと感じることがあったとしても、紙媒体のチラシは、受け取った側が捨てない限りずっと手元にあるというメリットがあります。
そのため、忘れたころにチラシが効果を発揮するという可能性もあるでしょう。
また、チラシの効果のもう一つの面として、単に「認知度を上げる」という働きもあります。
認知度を上げる目的でのチラシの場合、人の目に触れる回数が大切です。チラシの質にこだわるよりも、低コストで何度もチラシを配るほうが、目的には資するかもしれません。
自分の作成する「チラシの目的」をまずしっかりとイメージして、高い広告効果を出していきましょう。
効果測定の方法
「チラシの効果を測定するためには、何を見て来店されたのかなどアンケートに記入してもらうこと、申し込みコードなどを設けて、きっかけとなった媒体が分かるようにしておくことなどの方法があります。
せっかく作ったチラシの効果がどれくらいあったのか、その結果を知ることによって、さらにチラシの質や内容を良いものに変化させていくこともできるでしょう。
チラシは、一過性の利益だけでは計り知れない効果を秘めている可能性があります。
しかし、効果のあるチラシを作り上げていくためには、その都度効果を測定し、次につなげる必要があるのです。検証を続け、試行錯誤を繰り返していくことで、これだと思えるデザインや、告知内容が洗練されていくことでしょう。
限られた紙面の中で、緻密な測定と計算によって、最大限の効果を生み出せるようなチラシを作り上げていくのも、一つの醍醐味といえるのかもしれません。
納期の目安とは
チラシ製作における納期の目安は、どのくらいの期間なのでしょうか。
それは、どの段階から外注しているのかによって変わります。
デザインを外注すると、それだけで2週間ほどかかる可能性があります。デザインの直しがあると、またそれだけ期間は伸びてしまいます。
急ぎのチラシを製作する場合は、自分でデザインをするか、大まかなコンセプトが踏襲されていれば、細かいデザインの修正はせずに印刷するという方法になるでしょう。
まとめ
チラシによって、自分の伝えたい情報を伝えたい時に伝えることができます。
時間が経過しても、そのチラシがきっかけで認知してもらうチャンスが広がるかもしれません。
インターネット上での広告にはない、素晴らしいメリットがある紙媒体のチラシの製作を、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
これまでの方法では得られなかった、大きな反響を呼ぶ可能性のあるチラシをぜひ作ってみませんか。