パソコンの画面の色と印刷物の色が違う理由は、主に以下の要因によるものです。
カラーモデルの違い
パソコンの画面はRGBカラーモデルを使用しています。
RGBは、赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の3つの光の色を混ぜ合わせることで、さまざまな色を再現する方式です。
各色の強さを0から255の範囲で調整することで、合計約1677万色を表示できます。
RGBは「加法混色」と呼ばれ、光を加えることで色が生成されます。
一方、印刷物はCMYKカラーモデルを使用しています。CMYKは、シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)、ブラック(Key)の4色のインクを組み合わせて色を再現します。
これは「減法混色」と呼ばれ、インクを重ねていくことで光を吸収し、最終的に目に見える色を作り出します。
CMYKは物理的なインクの組み合わせなので、RGBに比べて再現できる色の範囲(ガモット)が狭くなります。
色空間の違い
色空間とは、カラーモデルで表現できる色の範囲のことを指します。
パソコンの画面で使用される色空間は一般的にsRGBまたはAdobe RGBですが、印刷物では特定の印刷プロファイル(例えば、Japan Colorなど)が使用されます。
これらの色空間の違いにより、同じRGB値やCMYK値を使用しても、色の見え方が異なる場合があります。
デバイス固有の色再現特性
- モニターの特性: モニターごとに色再現性が異なります。バックライトの種類、ディスプレイのパネルの種類(IPS、TN、VAなど)、表示する輝度やコントラストによって、色が異なって見えることがあります。
- プリンタの特性: プリンタも使用するインクの種類や紙の種類によって、印刷される色が変わります。また、プリンタのキャリブレーションが正確でない場合、予期せぬ色の変化が起こることがあります。
環境光の影響
パソコンの画面を見るときの周囲の照明条件(色温度、光の強さ)や、印刷物を観察する場所の照明条件も、色の見え方に大きな影響を与えます。
例えば、昼間の自然光の下で見る色と、蛍光灯の下で見る色では異なって見えることがあります。
ディスプレイと印刷プロセスの違い
モニターは発光することで色を表示するため、色が鮮やかに見える傾向がありますが、印刷物は反射光で色が見えるため、同じ色でもややくすんで見えることがあります。
特に黒や暗い色は、ディスプレイでは深く鮮やかに見えても、印刷するとやや薄く見えることが多いです。
まとめ

パソコンの画面と印刷物で色が異なって見えるのは、RGBとCMYKという異なるカラーモデルの使用、色空間の違い、デバイス固有の色再現特性、環境光の影響、そしてディスプレイと印刷プロセスの違いによるものです。
印刷物と画面の色をできるだけ一致させるためには、色校正(プロファイルを用いたキャリブレーション)を行うことが重要です。
また、印刷物用にデザインする際には、CMYK色空間を考慮して色を選ぶことが推奨されます。
以上、パソコンの画面の色と印刷物の色が違う理由についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

