印刷におけるピッキング(picking)とは、主に印刷工程での紙の表面に関する問題を指します。
この問題は、印刷機のローラーが紙を強く引っ張ったり、インキが紙に強く付着したりすることによって、紙の表面の繊維やコーティングが剥がれたり、引き裂かれたりする現象です。
ピッキングは印刷物の品質に大きな影響を与え、特に高品質な印刷物や細かいディテールが要求される印刷作業において深刻な問題となります。
目次
ピッキングの主な原因
- 紙の強度不足: 紙自体の表面強度が低い場合、インキやローラーの引張力に耐えられず、表面が剥がれることがあります。特にコーティングされた紙は、コーティング層が薄い場合や紙の基材との密着が不十分な場合にピッキングが起こりやすくなります。
- インキの粘度: インキの粘度が高すぎると、紙の表面に強い力が加わりやすくなり、ピッキングが発生するリスクが高まります。
- 印刷速度: 印刷機の速度が速すぎると、ローラーが紙を強く引っ張るため、ピッキングが発生しやすくなります。
- 湿度と温度: 印刷環境の湿度や温度が適切でない場合、紙の強度やインキの特性に影響を与え、ピッキングを引き起こす要因となることがあります。
ピッキングの防止対策
- 紙の選定: 高品質な印刷を行う場合は、表面強度の高い紙を選ぶことが重要です。特にコーティング紙を使用する場合は、コーティングの厚さや均一性を確認することが推奨されます。
- インキの調整: インキの粘度を適切に調整し、紙に過度な力がかからないようにすることが必要です。また、インキの種類や配合を見直すことでピッキングの発生を抑えることができます。
- 印刷機の設定: 印刷速度を適切に設定し、紙に余計なストレスがかからないように調整します。また、ローラーの圧力やインキの量も適切に調整することが重要です。
- 印刷環境の管理: 印刷環境の湿度や温度を適切に管理し、紙やインキの特性が変化しないように注意します。特に湿度が低すぎると紙が脆くなり、ピッキングが発生しやすくなります。
ピッキングが発生した場合の対応
もしピッキングが発生した場合、以下のような対応が考えられます。
- 印刷条件の再調整: まず、インキの粘度や印刷速度、ローラーの圧力を再調整します。これにより、問題が軽減される場合があります。
- 紙の変更: より表面強度の高い紙に変更することで、ピッキングのリスクを低減できます。
- インキの変更: インキの種類や粘度を変更することで、紙への付着力を調整し、ピッキングを防ぐことができます。
ピッキングは印刷品質に大きな影響を及ぼすため、適切な対策を講じることが重要です。
定期的な機械のメンテナンスや印刷条件の見直しが、トラブルを未然に防ぐために役立ちます。
以上、印刷のピッキングについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

