印刷における網点スクリーン角度とは、印刷物で使用される網点の配置方向を決定する角度のことを指します。
この角度は、特にカラー印刷において非常に重要であり、適切な設定がされていないとモアレ(干渉縞)と呼ばれる不快な模様が生じる原因になります。
網点スクリーン角度の基本
網点は印刷における色の濃淡を表現するために使用され、通常は小さな点として配置されます。
カラー印刷(特にCMYKカラー)では、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック(キー)の4つの色が使用されます。
それぞれの色は異なるスクリーン角度で印刷される必要があります。
これにより、各色が干渉することなく、視覚的に安定した画像が得られます。
スクリーン角度の設定
伝統的には、以下のようにスクリーン角度が設定されます。
- シアン (Cyan): 15度
- マゼンタ (Magenta): 75度
- イエロー (Yellow): 0度または90度
- ブラック (Black): 45度
各色のスクリーン角度が異なる理由
各色のスクリーン角度が異なるのは、モアレの発生を防ぐためです。モアレは、異なる網点の角度が重なり合うことで、意図しないパターンや波状の模様が生じる現象です。
これを防ぐために、各色のスクリーン角度を慎重に設定します。
特にブラックインク(K)は、一般的に45度に設定されます。
これは、人間の目が最も敏感に反応する角度であり、ディテールが最もよく見えるためです。
イエローは目立ちにくい色であるため、通常は0度または90度に設定されます。
シアンとマゼンタは、それぞれ15度と75度に設定されますが、この角度は、ブラックとのモアレを最小限に抑えるために選ばれています。
モアレの防止
モアレを防ぐために、以下の点に注意する必要があります。
- スクリーン角度の正確な設定: 上記の角度設定は業界標準であり、モアレを最小限に抑えるために使用されます。
- 解像度の調整: 印刷解像度(通常はDPI)が適切でないと、モアレが発生しやすくなります。
- 適切なインクの選択: インクの質や使用する素材もモアレに影響を与えることがあります。
デジタル印刷とスクリーン角度
デジタル印刷では、従来のオフセット印刷ほど網点の角度設定が重要ではない場合もあります。
これは、デジタル印刷技術が進化し、モアレを防ぐための自動補正機能が搭載されているためです。
しかし、特定の印刷物では依然としてスクリーン角度の調整が必要な場合があります。
まとめ

網点スクリーン角度は、印刷工程において非常に重要な要素であり、特にCMYKカラー印刷においては正確な設定が求められます。
これにより、モアレの発生を防ぎ、鮮明で高品質な印刷物を作成することができます。
スクリーン角度の知識とその適切な応用は、プロの印刷業者にとって必須のスキルです。
以上、印刷の網点スクリーン角度についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

