封筒の口の閉じ方は、一見シンプルに見えますが、場面や目的によって適切な方法が異なります。
特にビジネスやフォーマルな場面では、閉じ方一つで相手に与える印象が変わるため、正しい知識を身につけておくことが大切です。
ここでは、「日常利用」「ビジネス利用」「慶弔利用」に分けて、封筒の口の閉じ方を詳しく解説していきます。
目次
日常利用での封筒の閉じ方
個人的な手紙や簡単な書類の郵送では、比較的カジュアルな閉じ方が許容されます。
基本的な閉じ方
- 封筒に書類や手紙をきちんと収めたら、フタ(蓋部分)を折り返してピッタリ閉じます。
- スティックのりまたはテープのりを使って、封緘(ふうかん)します。
ポイント
- はみ出したのりやテープがべたつかないよう、丁寧に均一に塗布する。
- 中身が多いときは、封筒のフラップ(折り返し部分)をしっかり押さえてから接着する。
適した封緘道具
- スティックのり
- テープのり
- セロハンテープ(カジュアルな場合のみ)
※ただし、正式な場ではセロハンテープは避けるべきです。
ビジネス利用での封筒の閉じ方
ビジネスシーンでは、「丁寧さ」「清潔感」「誠実さ」が特に重視されます。
基本ルール
- 封緘のり(専用のり)を使って閉じるのが正式。
- 閉じたあと、「〆(しめ)」の文字を書くことで封緘した証拠を示す。
- 「〆」は封筒の口の中央、フタと本体の重なり部分に記載。
- ペンは黒のボールペンまたは万年筆が望ましい。
- 極力丁寧に、読みやすい字で記す。
〆を書く意味
- 「この封筒はしっかり封をしています」「中身に手を加えていません」という封印の意味を持ちます。
- 特に履歴書、契約書、重要書類などを送るときには必須。
適した封緘道具
- 封緘専用のり(またはスティックのり)
- 封筒専用両面テープ(細幅のもの)
- 筆記具(黒ボールペン・万年筆)
慶弔利用(冠婚葬祭)での封筒の閉じ方
結婚式、葬儀、祝儀、不祝儀など、慶弔の場では特別なマナーが存在します。
慶事(結婚式・出産祝いなど)の場合
- 封筒の口を閉じないのが原則。
- のり付け・テープ止めをせず、フタを軽く差し込むだけに留めます。
- 理由:「幸せを閉じ込めず広がるように」という意味合いがあるためです。
弔事(葬儀・香典など)の場合
- 封筒の口はしっかり閉じるのが正式。
- 封筒専用のりで封をし、「〆」の文字は不要。
- 理由:「悲しみを外に漏らさない」という意味が込められています。
まとめ

| 用途 | 封の仕方 | 〆マーク | のり・テープ使用 |
|---|---|---|---|
| 日常利用 | のりまたはテープで閉じる | 不要 | 可 |
| ビジネス利用 | のりできちんと封緘 | 必要 | 封緘のり推奨 |
| 慶事(祝儀袋) | 閉じずにフタを差し込むだけ | 不要 | 不要 |
| 弔事(香典袋) | のりでしっかり封緘 | 不要 | 封緘のり推奨 |
【さらにワンポイント】封筒をよりきれいに閉じるコツ
- 貼る前に仮折りしてクセ付けしておくと、真っ直ぐ美しく閉じられる。
- フラップ(蓋部分)の中央から押さえ、端に向かって空気を抜くように閉じる。
- のりの塗りすぎに注意し、はみ出しを防ぐ。
- ビジネス封筒では、封筒の裏面に中身の概要(例:「請求書在中」)を朱書きすると親切。
このように、封筒の閉じ方には細かな配慮と、TPO(時・場所・場合)に応じた適切なマナーが求められます。
「たかが封筒、されど封筒」。ほんの小さな所作にも、あなたの心配りやセンスが表れるのです。
以上、封筒の口の閉じ方についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

