はがきにブラックライト(紫外線)を当てたときに見える変化は、紙の成分・印刷インクの種類・後処理の有無によって左右されます。
一般的に観察される現象は実在しますが、すべてのはがきに同じ反応が起こるわけではありません。
以下では、確認されている事実に基づいて整理します。
紙が青白く見えることがある理由
多くの白色用紙には、蛍光増白剤が使用されています。
これは紫外線を吸収し、青白い可視光として放出する性質を持つため、ブラックライトを当てると紙全体が青白く見えることがあります。
ただし、これは「必ず起こる現象」ではありません。
- 蛍光増白剤を多く含む紙:比較的強く反応する
- 増白剤を使っていない紙(生成り紙・和紙・一部高級紙):反応が弱い、またはほぼ見えない
したがって、「はがきはブラックライトで光る」と一般化するのではなく、増白剤が含まれていれば光る可能性が高いという理解が正確です。
印刷された文字や写真の見え方が変わる理由
ブラックライト下では、印刷インクと紙の反応差によって、通常光とは異なるコントラストが生じます。
- 一般的な印刷インク(CMYKなど)は、紫外線に対して強い蛍光反応を示さないことが多い
- 紙が蛍光発光すると、相対的に文字や写真が暗く沈んで見える
このため、「文字が消えたように見える」「模様の差が強調される」と感じることがあります。
ただし、インクの顔料・用紙のコーティング・印刷方式によっては、わずかな反応が出る場合もあり、「まったく光らない」と断定するのは適切ではありません。
隠し文字や模様が見える場合について
ブラックライトで初めて確認できる文字や模様は、不可視インク(UV反応インク)が使われている場合に限って現れます。
重要なのは、すべてのはがきに隠し情報が仕込まれているわけではないという点です。
- 市販・自作の私製はがき:通常は不可視印刷なし
- イベント用DM・チケット・招待状など:意図的に仕込まれている場合がある
また、官製はがきについても「最初から偽造防止用のUV印刷が施されている」と断定することはできません。
ただし、郵便局の自動区分機によって、透明な特殊インクでバーコード等が後から印字されることがあり、それがブラックライト下で見える場合があるという点は事実として確認されています。
つまり、ブラックライトで何かが見えた場合でもそれが
- 印刷段階で仕込まれたものなのか
- 郵便処理工程で付加されたものなのか
は区別して考える必要があります。
官製はがきと私製はがきの違いについて
官製はがきは、製造品質や紙の仕様が一定水準で管理されていますが、それでも
- ロット差
- 保管状態
- 照射するブラックライトの波長・強度
によって見え方は変わります。「均一に光る」と言い切ることはできず、比較的安定した傾向がある程度の理解が妥当です。
私製はがきは用紙の選択肢が広いため、ブラックライト下での反応はよりばらつきが大きくなります。
ブラックライト照射による安全性・劣化について
短時間、観察目的でブラックライトを当てる程度であれば、すぐに問題が起こるケースは多くありません。
ただし、
- 紫外線は一般に紙・インク・写真の退色や劣化要因になり得る
- 長時間・近距離での照射は避けるのが無難
という点は押さえておく必要があります。「劣化しない」と断定するのではなく、長時間照射は控えるべきと表現する方が正確です。
ブラックライトの種類について
一般的に市販されているブラックライトは、UV-A領域(例:365nm前後)を用いるものが多いですが、製品によって波長や強度は異なります。
そのため、同じはがきでもライトの種類によって見え方が変わることがあります。
修正後の要点まとめ
- 紙が光るかどうかは 蛍光増白剤の有無次第
- 印刷部分は 光らないことが多く、相対的に暗く見える傾向
- 隠し文字が見えるのは 不可視インクが使われている場合のみ
- 官製はがきに最初からUVセキュリティ印刷があるとは限らない
- 郵便処理工程で付加された不可視バーコードが見える場合はある
- 紫外線は劣化要因になり得るため、長時間照射は避ける
以上、はがきにブラックライト当てるとどうなるのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

